今年は桜が咲くのが早かった

ご覧のとおり、満開の状態で、多くの家族連れが花見に来ていた。先週末から春休みに入り、小学生も結構来ている。もっとも小学生や中学生は自分たちで遊ぶのに夢中で、花にはあまり関心を寄せない。親と一緒に花見の弁当を楽しんでいるのは、小さな子供たちだ。

ひととおり見て回ったあと、適当なところで弁当を広げた。先ほどすし屋に立ち寄ってにぎりを頼んだところ、握るには時間がかかるが、別の人のためにこしらえたチラシならすぐ持って帰れますよと言われ、それを持ってきたのだった。これはにぎりにくらべて舎利の量が多く、結構食いがいがある。缶ビールを飲みながら食うすしの味は格別だ。近くに脚の悪いスコッチテリアがいて、小生の食う様子をじっと見ている。おれにも食わせろといっているようだ。

弁当を食い終わったあと、水路のほうへ歩いていくと、水の上にカワウがいるのを見つけた。ここでカワウを見るのは初めてだ。シラサギやゴイサギが飛んで来るのは珍しくはないが、カワウが飛んでくるのはこれまで見なかった。そこでしばらくの間見とれていたのだったが、ふと気持ちを取り直し、カメラに収めようと思ったことろ、あわただしく飛び去って行った。カワウはけっこう勢いよく飛ぶものだ。それも水面すれすれに低空飛行をする。

こんな具合で、春ののどかなひと時を、花を見、すしを食い、カワウを眺めながら過ごした次第だ。