二つのWBCに沸く日本:野球と国会

| コメント(0)
六年ぶりのWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が盛り上がっている。一次リーグの会場の一つが日本の東京ドームだったこと、そして日本チームが非常な活躍を見せていることが、その要因だ。小生もまた、その熱気に促されるようにして、準々決勝の対イタリア戦を、テレビ中継で見た次第だ。ご案内のように、日本チームは圧倒的な強さを見せてくれ、また、大谷やダルビッシュ、そして他の選手のすばらしいプレーを堪能することができた。

このWBCは野球の話だが、もうひとつ日本を沸かせているWBCがある。今国会を舞台に、世間を賑わせている放送法文書問題だ。この文書のことについては周知のことなので、詳しくは触れないが、世間を騒がせているのは、文書そのものではなく、それを捏造だと強弁する高市大臣の態度だ。彼女がそれを捏造だと主張する根拠はなく、むしろその文書が事実に基づいているという証拠さえある中で、当該高市大臣が、かなくなに捏造を主張するのは、非常に見苦しく見える。そうした彼女の姿勢を、WBCにたとえるものがある。この場合のWBCとは、「悪あがきババアの茶番劇」という意味だそうだ。三つの語の頭文字をつなげたということらしい。

たしかに高市大臣の振舞いは、傍からは「悪あがき」にしか見えない。だからこうした言葉で批判されることには相当の理由があるといえるが、しかし言葉の使い方が適切かどうかということは、また別の問題だ。小生自身は彼女を「ババア」などとは思っていないし、またその事態を「茶番劇」とは、必ずしも思っていない。ただ、彼女なりに、自分にとって不都合なことを認めたくないのであろうと思っているだけだ。安倍元首相も、自分に都合の悪いことは捏造だといって非難したことがあるので、今の日本の政治風土にあっては、彼女のそうした振舞いは、別にめずらしいものではない。

この品の悪い言葉を使ったのは、某女性ジャーナリストであり、小生ではないことを、念のために言っておきたい。こうした激しい言葉を、女性から投げつけられるようでは、高市大臣もやるせないだろう。





コメントする

アーカイブ