表参道の現代建築群を見歩く

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先日親しい友人たちと小宴を催した折、参加者の一人が東京の現代建築について蘊蓄を披露したことがあった。小生も建築には興味を持っていて、とりわけ建築遺産と呼ばれるものについては、自分自身のサイト「東京を描く」のなかで、特設コーナーを設けて論評しているところである。現代建築は、建築遺産と呼ばれるものとは自ずから趣を異にはするが、なかなか関心をそそられるところもある。そこで小生は、その男の刺激もあって、東京の現代建築を見歩いてみようという気になったところだ。その男が言うには、東京のなかにも表参道界隈は、有名な建築家のデザインしたユニークな建築物が櫛比し、さながら現代建築の展示場の観を呈しているそうだ。そこで小生は、初夏のすがすがしい一日を、表参道界隈をぶらついて、現代建築物を見歩いた次第である。以下、その印象を、写真を添えながら語りたいと思う。

この日(5月16日)、小生は地下鉄銀座線の表参道駅に下り立ち、そこから原宿駅方面に向かって歩いた。歩きながら、目に付いた建物の写真を撮影し、事前に用意したパンフレット類で、その建築物の概要を確認したりした。上の写真は、表参道の起点をしめす石灯篭である。この写真自体は、明治通りとの交差点にあったものを写したものだが、たしか表参道駅近くにもあったように記憶する。

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(原宿駅)

表参道を散策した折のことは、本文のなかで紹介することにして、ここでは参道の終点に飛ぶ。終点は無論明治神宮であるが、その前に、原宿駅に立ち寄った。かつての原宿駅は、木造の瀟洒な建物であったが、2020年に今の建物にかわった。小生は初めての訪問である。往昔の建物の面影は全くないが、それでもこじんまりしたイメージで、神宮の森の雰囲気を壊さないでいることはよいことだ。設計は、JR東日本建築設計。JRは、国鉄時代から自前の設計・建築部隊を持っていて、駅舎の設計・施工は自分でやっている。

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(神宮橋)

原宿駅から神宮に通じる地点に神宮橋がある。鉄道の高架橋である。神宮の参拝者はこの橋を渡って神宮の森に入るのである。伊勢神宮は五十鈴川にかかる橋を渡って参るのであるが、明治神宮は、文明開化を象徴して、鉄道の線路にかかる橋を渡って参るわけである。

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(明治神宮一の鳥居)

明治神宮の入り口にたつ一の鳥居。森の入り口に立っており、いわば総門のようなもの。

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(原宿から俯瞰した表参道)

これは原宿側から表参道を俯瞰した眺め。見た通り、スカイラインはすっきりしており、高層建築は見えない。

なお、今回は表参道を歩き、大通りに面した建築物だけを観察・撮影した。大通りから外れた場所にも、有名な建築物はある。それらについては、日を改めて訪れたいと思う。

(参考)東京建築遺産  https://hix05.com/architect/architecture.html





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