凶悪犯罪者は裁かれねばならない ICCがネタニヤフらに逮捕状請求

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国際刑事裁判所(ICC)が、イスラエルの首相ネタニヤフを戦争犯罪容疑で逮捕状請求した。南アフリカから提起されていた、ガザにおけるジェノサイドについての捜査要求にこたえたものだ。ネタニヤフのほか国防相のガラント、およびハマスの指導者3名にも逮捕状が請求された。これに対してネタニヤフ本人が激しく拒絶しているのはともかく、米大統領バイデンも反発している。例によって、イスラエルには自衛権があるという理屈からだ。バイデンが言うイスラエルの自衛権とは、イスラエル国家による無制限のパレスチナ人殺しの権利ということらしい。

これで国際社会に正義が実現されると期待するのはナイーブだろうが、ネタニヤフの残虐なジェノサイドが見て見ぬふりですまされるよりはましであろう。なお、ICCが管轄する犯罪は、①集団殺害犯罪、②人道に対する犯罪、 ③戦争犯罪、④侵略犯罪の4つである。今回は戦争犯罪として逮捕状が請求されたが、ネタニヤフのやっていることは、以上すべてに該当する。

ICCが、ハマスの指導者3人にも逮捕状を請求したのは、イスラエル贔屓の西側諸国への配慮からか。イスラエルもアメリカもICCに関するローマ規程に参加していない。日本や西欧諸国は参加している。ネタニヤフがただちに逮捕されることは考えにくいが、今後ジェノサイドをやりかねない連中について、一定の歯止めとはなるだろう。

ともあれ、凶悪な犯罪者は裁かれなければならない。ネタニヤフが裁かれるのは当然のことだ。






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