窓の開いた室内 ラウル・デュフィの世界

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デュフィはビジネスの才能もあって、自分の絵をリトグラフで印刷して大量販売した。「窓の開いた室内(Interieur a la Fenetre ouverte)」と題されたこ絵は、そんなリトグラフの傑作。これはポスター・サイズで、一般の美術愛好家が室内に飾るのに適している。

モチーフは、タイトルにあるとおり、窓が開いた室内。画面の左右両側に、扉を開いた窓が描かれ、その窓の手前に白い花を活けた花瓶が小卓の上にのせられている。白い花は百合のように見える。また、窓の外の景色は、どこかの海岸であろう。

室内画として壁にかけるのに適した作品である。この時期になると、デュフィの筆使いはより自由になり、構図も色使いも自由自在である。色彩に関しては、リトグラフの特性を最大限生かして、軽快そのもののイメージを演出している。

(1928年 紙にリトグラフ 66×82㎝)





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