マイケル・ムーアの恐るべき真実 アホでマヌケなアメリカ白人

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「マイケル・ムーアの恐るべき真実 アホでマヌケなアメリカ白人」は、1999年にテレビ放映されたコメディタッチのドクメンタリー作品をDVD化したもの。このテレビシリーズは、マイケル・ムーアの名を広く知らしめたようである。いくつかDVD化されている。第一作は、ホームレス問題について民主・共和両党の政治家へのインタビュー、銃規制問題についてのNRAへのインタビュー、悪徳企業トスコ社長への追求などがおさめられている。

ホームレス問題では、ニュート・ギングリッチが気迫をはいている。ギングリッチは共和党の保守派で、下院議長も務めたことがある。福祉には冷淡で、ホームレスがいなくなるよう神に祈ろうと言っている。銃規制の問題については、ムーア自身は反対だと表明している。アホでマヌケなアメリカ白人が跋扈するいかれた社会に生きていては、銃で自衛するほか安全は期待できないという理由らしい。トスコは、いわゆるブラック企業。その社長にアポなしでせまり、そのたびに撃退される。

アメリカでは5人に1人が奴隷だという。かれらはひどい境遇のうえに、社会から徹底的に迫害される。路上で眠っている黒人が、肛門に箒の柄を突っ込まれるのはしょっちゅうだ。それは極端な話として、移民が不当に搾取されているのは事実のようだ。その移民を、大統領選の候補者の一人が敵視するようになるだろう。移民はいつも都合よく扱われている。

最後はニューヨークのバスツアーが紹介される。ブルドックのパッチがそのツアーに同行する。この映画には、ブルドッグのほかに、銃の縫いぐるみピートとか、ミスター・ウィギンスだとか、いろいろと面白いキャラクターが登場する。子供の視線も意識しているのだろう。





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