
「グリーン・ストッキングズを履いて横たわるの女(Liegende Frau mit grünen Strümpfen)」と題されたこの絵は、エディットの妹アデーレをモデルにしている。ワリーを失ったシーレは、気の知れた、しかもエロチックな雰囲気をもったモデルがいなくなった。そこで、エディットよりはるかにエロチシズムを感じさせるアデーレをモデルにするようになった。アデーレもシーレの望みに応えた。
エディットと結婚する以前、シーレはアデーレにも手を出していたようである。そこで旧交を復活させて、エロチックな雰囲気のモデルをつとめさせたということであろう。
身体の輪郭部分は黒クレヨンで大胆に描いている。そのことで、ダイナミックな迫力を感じさせる。
(1917年 紙にグアッシュ 29.4×46㎝ プライベート・コレクション)
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