日本文学覚書

井上靖「しろばんば」

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井上靖は自伝的な小説をいくつか書いているが、「しろばんば」は彼の幼年時代を書いたものだ。井上が特異な幼年時代を過ごしたことは、彼の母親とのかかわりを描いた映画「わが母の記」で知ったところだったが、映画ではちらりとだけ言及されていた「おぬい婆さん」との共同生活が、「しろばんば」では実に情緒豊かに描かれていて、筆者は読みながら大きな感動に包まれた。

丸谷才一の折口信夫論

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丸谷才一さんは折口信夫に随分熱中しているのだそうだ。なにしろ、古本屋の店先で「哲学入門」という本を見かけると、「折口学入門」と読み違える程だというから、その熱中ぶりが察せられるというものである。
高橋源一郎を読んでみようという気になったのは、たしか内田樹の評論「村上春樹にご用心」を読んだのがきっかけだったような気がする。内田が村上と高橋を並べて、高橋もまたたいした作家のような言い方をするものだから、気になったのが始まりだ。そのうち、高橋本人の書いた文章を新聞で読んで、面白い人間のようだなと感心した。そこで、本格的な文章を読んでみる次第になったのだと思う。
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