陸游の七言律詩「八十四吟」(壺齋散人注)
七十人稀到 七十すら人稀に到るに
我過十四年 我過ぐること十四年なり
交遊無輩行 交遊 輩行する無く
懐抱有曾玄 懐抱 曾玄有り
飲敵騎鯨客 飲んでは敵す騎鯨の客
行追縮地仙 行は追ふ縮地の仙
城南春事動 城南 春事動き
小蹇又翩翩 小蹇 又翩翩たり
陸游の七言絶句「朱元晦が武夷精舎に寄題す」(壺齋散人注)
身閑剰覺渓山好 身閑にして剰(な)ほ覺ゆ 渓山の好しきを
心静尤知日月長 心静かにして尤も知る 日月の長きを
天下蒼生未蘇息 天下の蒼生 未だ蘇息せず
憂公遂與世相忘 憂ふ 公の遂に世と相ひ忘るを
陸游の七言絶句「貓(ねこ)を贈る」(壺齋散人注)
裹鹽迎得小狸奴 鹽を裹んで迎へ得たり 小狸奴
盡護山房萬卷書 盡く護る 山房萬卷の書
慚愧家貧策勳薄 慚く愧ず 家貧しくして勳に策ゆること薄く
寒無氈坐食無魚 寒に氈坐無く 食するに魚無きを
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