ブレイクの挿絵

d1012.jpg

第一曲の後半部は、三匹の獣におののくダンテの前に現れたウェルギリウスが、ダンテに向って、自分の素性をあかし、ここから逃れ去るには別の道をゆかねばならぬと語る。その道とは、地獄を通り抜けて、その先にある煉獄を上りつめ、天国へと至る道だという。

d1011.jpg

ブレイクは、1824年にダンテの「神曲」への挿絵制作にとりかかり、1827年に死ぬまでその作業を続けた。スケッチまで含めると、現在確認できる点数は102点である。これらの作品は、ダンテの晩年のパトロンであったジョン・リンネルの依頼にもとづいて作られた。しかし、ダンテの生前にも、また死後にも、一冊の本として出版されることはなく、リンネルがそれぞれバラバラの形で保有した後、1918年にオークションにかけられ、現在では、大英博物館はじめいくつかの機関によって分割保有されている。

Previous 1  2  3  4  5  6



最近のコメント

アーカイブ