世界情勢を読む

ヨーロッパのロマ人

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ヨーロッパ諸国には合計1000-1200万人のロマ人(ひと)たちが存在している。彼らは一千年前からヨーロッパ諸国に住みつき、差別と虐待にさらされてきた。彼らが最も多く分布しているのはルーマニア、ブルガリア、ハンガリーといった東欧諸国だが、それらの国のロマ人たちがもっとも厳しい境遇にさらされている。そんな境遇からの脱出を図ろうとして、近年西欧の豊かな国に移動するロマ人たちが増えている。そのことで、西欧諸国でも新たなロマ問題が噴出するようになったようだ。

張成沢は犬に食われた?

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先日死刑判決を受けて即処刑された張成沢について、彼がどのような方法で絶命したかについて様々な憶測が流れていたが、香港の親共産党政権紙文匯報は、張成沢は犬に食われて死んだというショッキングなニュースを配信した。それによれば張成沢は、5人の腹心と共に、真裸にされた状態で檻の中に放り込まれたが、そこには120匹の飢えた犬どもが待ち構えていて、彼らに襲い掛かり、その肉を引き裂き、一時間ほどで食い尽くしてしまったということだ。この現場には金正恩も立ち会い、叔父の張成沢の断末魔を子細もらさず見ていたということだ。

鄱陽湖が干上がる

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洞庭湖とともに中国江南地方の豊かな湖として知られた鄱陽湖の、その水がとうとう干上がってしまったそうだ。原因は、干拓の進行と長江上流に作られた三峡ダムの影響らしい。(江西省の分省地図で見ると、鄱陽湖は巨大な湖であるし、流れ込む川の数は数多くあるというのに、それが干上がってしまうというのは、なかなか信じがたいことだ。)

EU内では、人の移動の自由の原則に従い、貧しい国から豊かな国への人の移動が大規模に行われてきた。その大部分は出稼ぎ労働者だ。ドイツやイギリスなどには、主として東欧の貧しい国から出稼ぎ労働者が大量に流入し、地元の若者たちが嫌う重労働などに従事してきた。そのことで受け入れ側は安い労働力を使うことができ、送り出す方では雇用の確保を図ることが出来たわけだ。いってみればウィンウィンの関係であったわけだが、最近は必ずしもそう言ってばかりいられなくなってきたようだ。受け入れ側の国に、外国からの出稼ぎ労働を規制する動きが見られるというのだ。

ウィグル人のレジスタンス

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新疆ウィグル地区におけるウィグル人のレジスタンスについて、モンゴル人研究者楊海英氏が雑誌「世界」にレポートを寄せている。中国国内におけるモンゴル人も少数民族と言う点ではウィグル人と共通した境遇にあるということで、ウィグル人の立場に立った書き方になっている。

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北朝鮮のナンバー2といわれ、金正恩の義理の叔父でもあった張成沢が、粛清されたうえに死刑に処せられたというので、世界中がびっくりしている。こうした粛清劇は北朝鮮にはつきものだったわけで、あらためて驚くほどのことでもないという見方もあるが、張成沢がこれまで果してきた役割や彼が金正恩の叔父であったことなど、そして過去の類似の例との比較などを考慮すると、やはり異常といえるほどのインパクトはある。

中国が一人っ子政策を緩和

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中国で1970年代から続けられてきた「一人っ子政策」を、更に緩和することになった。その結果、これまで夫婦とも一人っ子の場合に認められていた二人目の出産を、夫婦のいずれかが一人っ子のケースにも拡大されることになる。

ヨーロッパで広がるロマ迫害

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先日、ギリシャで青い目をした白人の少女がロマ人夫妻のところで発見され、その後その夫婦が誘拐罪で逮捕された事件がきっかけになって、ヨーロッパでは新たなロマ迫害の動きが広がっているようだ。ロマ迫害はここ10年以上にわたってヨーロッパ各国で強まってきており、フランスなど従来ロマに比較的寛大だった国でも、違法居住を理由に国外追放するケースも目立ってきていたところ、この事件がそうした動きを煽るのではないかと、アムネスティなども懸念しているという。

1984年にタイムスリップするアメリカ

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アメリカによる各国首脳への盗聴疑惑が大きな問題となっている。先日はドイツのメルケル首相の携帯電話がオバマ大統領によって盗聴されていた可能性が指摘され、メルケル首相自らオバマに電話をかけ、事実関係の確認と、こうした行為は絶対に受け入れられない旨の表明を行ったそうだが、オバマの方では、自分はそんなことをしてはいないし、これからもするつもりはないと言って、とぼけたそうである。

政府閉鎖と債務上限問題を巡って展開されていたオバマ大統領とGOP(共和党)とのチキンレースは、今の所オバマの勝利といえそうだ。今の所と言うのは、今回で対立の根が除かれたわけではなく、当分のあいだ引き伸ばされたというだけであり、来年の一月には再び政府閉鎖の危機が、また二月には債務上限問題の蒸し返しが起こる可能性が強いからだ。

中国人の宗教心

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中国では共産党政権のもとで長い間宗教が抑圧されてきたが、改革開放路線が本格化した1980年代以降、宗教に対して寛容な政策がとられるようになった結果、宗教に帰依する人々の数が劇的に増えてきた。キリスト教に関してだけも、改革開放以前には600万人だった信者が、現在では1億人になった。儒教の勃興も甚だしい。こうした事態の背景には一体どんな事情があったのか。NHKの特別番組「NHKスペシャル~中国激動:"さまよえる"人民の心」が、その一端に迫っていた。

中国の農民大移住

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近年中国の華南地方を歩く機会が二三度あったが、そのたびに奇妙に感じた見聞のひとつとして、農村地帯のど真ん中に高層ビル群の林立するさまを見たことだった。初めて見たのは上海から蘇州に向かう途中で、蘇州手前にひろがる広大な田園地帯に突然高層ビルが林立するのを見た時だったが、その時は何故こんなところに、こんな高層ビル群が立っているのか、にわかには訳が分からなくて、おそらく蘇州都市圏のベッドタウンだろうくらいの受け取り方をした次第だった。いうまでもなく、日本の風景を中国にそのまま適用して、こんな判断をしたわけである。

ワシントンの死のカー・チェイス

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先日ワシントンで、ホワイトハウス前の警備ポイントで不審な動きを見せて逃走した車が、警備当局によってカー・チェイスを受け、最期には乗っていた車に銃弾を浴びて、運転していた女性が死亡するという事件があった。死亡したのは37歳の黒人女性で、車にはこの女性の子供とみられる幼児も乗っていた。

米政府閉鎖:オバマとGOPの泥仕合

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アメリカ政府の一部が閉鎖されるといった事態が10月1日から始まった。閉鎖といってもすべてが閉鎖されるわけではなく、国民生活に重大な影響のあるサービス(たとえば年金の支給など)は実施されるわけだが、それでも影響は大きい。国立公園や歴史的モニュメント、博物館などが閉鎖され、それらに従事する80万人の公務員が、一時的レイ・オフの状態に入る。NASAも閉鎖の対象だが、国際宇宙ステーションにいる宇宙飛行士をサポートする業務は当然継続されるそうだ。

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同性愛者としても知られる高名なイギリス人歌手エルトン・ジョンが12月6日にモスクワでコンサートを開催すると言うので、モスコワッ子の間で大評判になっている。しかし中にはこれを面白く思わない人もいるようで、とりわけ、ロシア正教会は大反対しているそうだ。ロシア正教会によれば、同性愛は神への反逆である。その反逆行為が神のおひざ元たるモスクワで行われることは神の嘉したまわぬことだ、というわけである。

メルケル三選:ドイツ総選挙

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9月22日に行われたドイツ総選挙の結果メルケルのキリスト教民主・社会同盟(CDU)が40パーセントを超える票を獲得して第一党になり、メルケルが引き続き首相に選ばれることとなった。一方、これまでの連立相手だった自由民主党(FDP)は、法定要件(5パーセント条項)をクリアすることが出来ず、議会から消え去ることとなった。これにともないメルケルは新たな連立相手を見つけなければならなくなる。今のところ社会民主党(SPD)との大連立や、緑の党との連立などが選択肢として控えている。

シリアで使われた毒ガスはサリン

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シリアで8月21日に使われた毒ガスについて調査していた国連の専門機関は、これをサリンだったと断定した。サリンは非常に高い殺傷能力を持つことから、化学兵器禁止条約によって製造・保有が禁止されている。今回の調査では、誰が使用したかまでは判明しなかったが、もし使用者が判明すれば、そのものは明らかな戦争犯罪者ということになる。

オバマのシリア政策

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オバマ大統領がシリアのアサド政権に対する制裁について振り上げたこぶしを一旦ひっこめ、アサド政権が保有する化学兵器を国連の全面的管理下に置くというロシアの提案を受け入れたことについて、賛否様々な意見が世界を巡っている。一方では、オバマ大統領がプーチンの提案を受け入れたことを評して、オバマはプーチンにシテやられたのだと、否定的に突き放した見方をする者がいるかと思えば、オバマは無用な軍事行動路線を引っ込めて外交的な解決を優先させたのであるから、むしろ褒めてやるべきだとする見方もある。

米豪共同防衛体制と集団的自衛権

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今日(9月16日)付朝日の朝刊が「豪、米戦略の最前線」という見出しで、米豪両軍の共同軍事演習の模様を伝えている。オーストラリア東海岸の無人島タウンズエンド島を舞台にした訓練で、オーストラリアの一部が仮想敵国カマリアに侵略されたという想定で、カマリア軍の撃退と航行の自由を目指した活動を展開するのだという。

「毛沢東の大飢饉(Mao's Great Famine)」で知られるオランダ生まれの中国革命研究者フランク・ディケッター(Frank Dikötter)が、中国革命研究の第二弾「解放の悲劇(The Tragedy of Liberation)」を刊行した。筆者はまだ読んでいないが、Economist の書評によれば、中々の力作で、中国革命について有益な情報が得られるようだ。

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