トランプが台湾の蔡英文総統と電話会談を行い、互いの享協力関係について話し合ったそうだ。1979年の米中国交回復以来アメリカは台湾と外交関係を絶ち、台湾も中国の一部だとする本土の政権に敬意を表してきたが、これはその外交上の先例を破るもので、今後への影響が考えられる。実際本土側から早速反応があって、アメリカと台湾とが直接外交上のやり取りをすることは認められないと反発した。
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アメリカでは今、トランプをベルルスコーニと比較するのが流行っているそうだ。ベルルスコーニもトランプ同様ビジネスマン上がりだったし、登場した時には誰からもまともに相手にされなかった。にもかかわらず、合計9年間にわたり、イタリアの政治を牛耳った。トランプもベルルスコーニ同様、長期政権を享受するのではないか、そうひそかに噂されているらしい。
キューバ革命の「英雄」フィデル・カストロが死んだことで、トランプがツイッターで吠えた。カストロを残忍な独裁者と呼び、彼の「業績」を「盗み、想像を絶する苦悩、貧困、基本的人権の否定」だったと断定した。
トランプの政策の一つに在イスラエル大使館をテル・アヴィヴからエルサレムに移すというものがあったが、それを巡ってアメリカのユダヤ人社会で大きな反応が起きているようだ。アメリカにはイスラエルと並んで地上最大のユダヤ人コミュニティがある。そのコミュニティは、必ずしもイスラエルのユダヤ人と利害を同じくするわけではない。イスラエルのユダヤ人が喜ぶことが、アメリカのユダヤ人を窮地に立たせることもありうる、そう彼らは考えている。
ツイッターを通じて、「ハミルトン」や「サタデー・ナイト・ライヴ」を罵り続けたトランプが、今度はトランプタワーの25階にテレビ局の幹部たちを集めて苦言を呈した。席上最初に彼が言った言葉は、「NBCニュースは自分の写真を紹介する際にわざと二重あごに映った顔を映し出した。なぜもっとましな写真を使わなかったんだ」というものだった。
来年のフランス大統領選挙を控え、中道・右派政党の予備選が実施され、フィヨンが一位に、ジュペが二位になり、大統領への返り咲きをねらっていたサルコジは敗退した。これを受けて、フィヨンとジュペとの間で決選投票が行われることになるが、これはフランスの未来にとって重大なものになると思われる。というもの、その勝者と極右政党NF党首マリーヌ・ル・ペンとの間で、大統領選が最終的に戦われることになると思われるからだ。その勝者が、次のフランス大統領となる可能性が、圧倒的に高い。
トランプが、日本の安倍総理との会談に自分の娘や義理の息子を同席させたことで、米国ではトランプのネポティズムへの懸念が高まっている。アメリカには反ネポティズム法というものがあって、親族や密接な利害関係者を合衆国の公職に採用することを、大統領に対して禁止しているのだが、トランプはそれを無視するのではないかと、懸念しているわけだ。
トランプがハミルトンを攻撃といっても、トランプがハミルトンという実在の人間を攻撃したわけではない。アメリカ建国の父の一人であるハミルトンをテーマにしたミュージカルのスタッフを、トランプが攻撃したということだ。このミュージカルはいまブロードウェーで大当たりをとっていて、トニー賞やグラミー賞などを総なめにしてロングランの勢いを示している。そのミュージカルのスタッフに立腹したトランプが、彼らを攻撃したというわけなのである。
スティーヴ・バノンを主席情報官に選んだのに続いて、ジョフ・セッションズを司法長官に、マイケル・フリンを安全保障担当補佐官に、マイク・ポンペオをCIA長官に選んだ。いづれも名うてのハードライナーとして知られる。また、トランプとは強い信頼感で結ばれているといわれる。
トランプの選挙参謀で、いまは代理人のカール・ヒグビーが、フォックス・ニュースのインタビューの中でイスラム教徒の排除政策に言及し、アメリカが第二次大戦中に日系市民を対象に実施した隔離政策を参考に考えていると答えた。日系人への隔離政策が、法的に許容されるのなら、イスラム教徒の排除政策も法的に許容されるはずだ。そういう論拠を展開したという。
米大統領に選ばれたトランプが、早速政権発足に向けた準備に取り掛かった。なにせ米政界とは無縁なことを売り物にしてきたこともあって、側近を始め重要スタッフには、個人的に信頼している人間を重点的に採用すると公言している。その中には、自分の息子や娘も含まれていて、彼らを重要な公職につけるようである。
「11月8日の大統領選の結果敗北した者は、誰であれ翌日中にアメリカを立ち去って二度と戻ってこないよう求める」という内容の大統領令に、オバマ米大統領が署名したそうだ。理由は、今回の大統領選によって生じた国民の間の分裂を、すこしでもやわらげたいということらしい。ともあれ前代未聞のことなので、この情報に接した時、筆者は悪い冗談ではないかと思ったほどだが、どうやら冗談ではないらしい。
最近バラク・オバマの言動が過激になっている。先日はプーチンを罵って「お前は間抜けなロバだ」とか「くされちんぽ」だとか、普通なら聞くに耐えない言葉を発したが、今度はドナルド・トランプをさして、「Swamp of Crazy(きちがい沼)からやってきた」と罵った。
タイの国民統合のシンボルとして絶大な影響力を持ちつづけて来たプミポン国王が死んだ。普通なら憲法の規定にしたがって速やかに王位継承の儀となるところだが、その王位継承が当分延期されることとなった。軍事政権の説明では、ヴァジラロンコン皇太子から、当分は喪に服したいので王位継承を延期したいとの申し出があったとされているが、その真偽を巡っては様々な憶測が流れているようだ。日本のメディアではそれを取り上げるものがないので、主に欧米系のメディアを通じて知るほかはないが、ここではそんな憶説の幾分かについて取り上げてみたい。
EU離脱問題の混乱がきっかけでキャメロンの後継者に収まったテレサ・メイ(写真、Economist から)だが、その政治的スタンスはいまひとつ明確ではなかった。その彼女が10月5日の保守党大会で、自分の政治スタンスを明らかにした。それは一言で言うと国家中心主義ともいえるようなものだ。
Alt-Rightの Alt は Alternative の略だ。だから Alt-Right とは、もう一つの選択肢としての右翼、新しい右翼運動とでもいったらよいのだろう。アメリカではこの右翼が最近すさまじい勢いで台頭し、ドナルド・トランプを支持しているという。トランプの破竹の勢いの影には、彼らの運動が多分に影響しているらしい。
写真(ロイターから)の男女が見つめ合っているように見えるのは、互いに愛し合っているからではない。そうではなく睨み合っているのだ。1973年にチリで起きた軍事クーデターに抗議する集会が先日サンティアゴで催されたが、これはその折に目撃された光景。抗議集会には大勢の機動隊員が投入されたが、その機動隊員に向かって集会に参加した少女が、抗議の意思を表明するために睨みつけたというのである。それに対して機動隊員も睨み返したが、暴力沙汰に発展することはなかったという。
読売(9月18日発ウェブサイト記事)によれば、アメリカ政府の政策決定に強い影響力を持つ政策研究機関「外交問題評議会」が、オバマ後の新政権を対象に、北朝鮮への空爆を勧める呼びかけを行ったそうだ。北朝鮮が核兵器の小型化と弾道ミサイルの技術を向上させていることへの強い危機感が反映されているとのことだ。もしもアメリカの新政権がこの提言通り北朝鮮の空爆に踏み切れば、東アジア情勢は一気に液状化するだろう。
オバマ米大統領やローマ法皇をえげつないことばで罵っているドゥテルテ比大統領。その過激さは一向に弱まる様子がない。今度はASEANサミットに参加するために訪れたビエンチャンで、現地のフィリピン人社会の会合の席で、先日のミンダナオでのイスラム過激派のテロに言及し、言葉がすべったのかどうか、ミンダナオのイスラム過激派たちに向かって、お前たちを生きたまま食ってやる、と宣言した。
フィリピンのドゥテルテから「売女の倅」と罵られたオバマが、プーチンに面と向かって「お前は間抜けなロバだ"Everyone here thinks you're a jackass"」と罵ったそうだ。日本のメディアで取り上げているのはいないようだが、欧米のメディアではちょっとした騒ぎになっているようだ。というのも、オバマはこの言葉をプーチンとの共同会見の席上で吐いたからだ。それだけではない、各国のリーダたちを引き合いに出して、世界中の誰もがお前のことを「くされちんぽ」と思っているぞ"Ask Angela Merkel. Ask David Cameron. Ask the Turkish guy. Every last one of them thinks you're a dick"、とまで罵ったというのだ。
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