世界情勢を読む

121109.china-leaders-eco.jpg

中国共産党の大会が閉幕し、次の10年の国家運営を担う新しいメンバーが確定した。この10年ぶりの権力移行は、いまや世界第二の経済大国になった中国の今後の動向を占うものとして、当然ながら、世界中の注目を集めた。筆者も注目していた一人だが、この超大国の権力移行が、相変わらず闇の中で行われた、その奇怪さに改めて感じ入ったところだ。

121108.romney-ap.jpg

オバマが有権者の支持においてはきわどいリードしか得られぬまま勝利できたことについて、さまざまな分析がなされている。そんな分析の中で目を引くのは、オバマの勝利は有権者の積極的な支持に支えられたものではなく、ロムニー側、つまり共和党による失策に利されたのだとする「敵失論」である。

オバマ大統領がかろうじて再選を勝ち取ったアメリカの新しい政局は、民主党が上下両院で議席を積み増したものの、下院においては共和党が引き続き過半数を制した。その結果、日本と同じようなねじれ構造の事態が継続することとなった。

121105.obama-econo.jpg

長距離レースを思わせるような長い選挙運動が終わり、米大統領にオバマが再選された。大統領を直接選ぶ選挙人の数では大きな差がついたが、有権者の投票はオバマの50パーセントに対してロムニーの48パーセントと、きわどい差であった。このことは、オバマが厳しい状況に見舞われていたことを物語っている。その厳しさを乗り越えて薄氷の勝利をつかんだわけだ。

121104.execution-afp.jpg

中国は死刑大国として知られる。最近のワシントンポストの記事によれば、2011年の死刑執行件数は4000件、二位のイランが360件、5位のアメリカが43件だったから、ダントツの数字だ。それでも、2007年の執行件数8000件に比べれば、ここ数年の間に半減させてきた傾向が読み取れる。

121103.leaders_lined_e.jpg

もうすぐ選出される中国の新しい指導者たちにとって、当面の課題の中でもっとも大きなものは、腐敗の根絶だろう。なにしろ、役人による賄賂や職権乱用などの腐敗は、今や一般国民にとっても指弾の的になりつつあり、これを解決できないでは、新指導部の権威が保てないのは明らかだと思われる。

121102.putin.jpg

ロシアには改革への必要性は乏しい。政治的にも社会的にも経済的にも、ロシアは安定と秩序を保っている。これ以上何を改革するというのか。

121101.tibetan-afp.bmp

チベット人の焼身自殺が増加し始めたのは2011年の3月以降のことだが、それ以来これまでに60人以上が焼身自殺をしたという。先週(10月20日から25日まで)には、甘粛省の甘南県にあるチベットの聖地などで、一週間で7人もの人々が自分の体を火で包み、そのうち6人が死亡したということだ。

121015.razvo.jpg

ロシアの反体制活動家レオニード・ラズヴォジャーエフ氏は、政府転覆罪の容疑で最近拘留されたところだが、実は、ロシアの秘密警察によって誘拐されたうえで、子供を殺すと脅迫され、政府の転覆を目的とした暴動を企んでいたとの供述書へのサインを、強制されたと主張しているそうだ。氏に接触した人権擁護活動家が、氏から聞いた話だとして、伝えている。

121014.Wen-Jiabao-reuters.jpg

温家宝中国首相の家族が、莫大な金額にのぼる蓄財をしていたとする記事を、米紙ニューヨーク・タイムズが乗せたところ、中国側ではこれをアメリカの陰謀だとするコメントを出したうえで、当該の記事にアクセスできないようにしたというので、多少の関心を覚えた筆者は、早速ニューヨーク・タイムズのウェブサイトをひらき、当該の記事を読んだ次第だ。

121012.west-bank-ap.jpg

最近イスラエル国内で行われた世論調査がショッキングな結果をもたらしたというので、ちょっとした話題になっているそうだ。仮にイスラエルがヨルダン川西岸を併合(領土化)した場合に、そこに住んでいるアラブ人には、公民権を与える必要が無いと考えているユダヤ人の割合が3分の2以上だったというのだ。ヨルダン川西岸の併合事態が非常に乱暴な設定であるうえに、現在そこに住んでいる人たちの権利を全く考慮していないというわけだから、ショッキングといってよい。

121010.missile.jpg

ウェブ版 English Pravda によれば、ロシアは2013-2015の三年度にわたり、核兵器開発予算として合計1000億ルーブル(約2600億円)を計上するということだ。ロシア議会(ドゥーマ)国防委員会のヴラヂーミル・コモイェードフ氏が発表したという。

121009.ka.jpg

夏は中国の初代王朝に擬せられているが、これまで考古学的な発掘によって裏付けされたことがなかったので、幻の王朝ともいわれてきた。しかし近年になって、河南省で発掘調査が進み、その中から現れた二里頭村の遺跡が夏ではないかという観測が強まった。もしそれが本当なら、中国史の解明は飛躍的に進むだろうと思われる。その二里村の遺跡について、NHKが取材のうえ報道を行った。(中国文明の謎 第一集 中華の源流 幻の王朝を追う)

121007.eu-ap.jpg

今年(2012)のノーベル平和賞をEUが受賞したことについて、世界中で論評が行きかっている。中にはバローゾEU委員長と共に素直に喜ぶ者もいれば、お笑い草だと言ってけなす者もいる。けなす理由の中で最も強力なのは、タイミングが悪いというものだ。数年前までなら、まだ素直に受け取られたかもしれない。しかし今更なんだ、というわけである。

121006.war-game.jpg

イスラエルのネタニアフ首相が、イランの核開発に反発して、自衛のための先制攻撃も辞さないといっている。もしもネタニアフがその言葉を実行したらどうなるだろうか、というよりも、アメリカはどうすべきだろうか。そんな背筋が寒くなるようなことを、真剣に考えている人々がいる。

尖閣諸島をめぐる最近の中国の動きが気になるところだ。一時は日中間の武力衝突まで懸念された。最近はそういう心配は和らいだようだが、中国の公船は毎日尖閣周辺を巡行し、時たま日本の領海に侵入したりもして緊張を高めている。中国側ではこれを、正当な法の執行であると強弁し、素直に立ち去ろうとはしない。かえってこうした行為を繰り返すことで、尖閣に対する実効支配のアピールを目論んでいるかのように見える。

121003.dokdo.jpg


韓国が外国人ジャーナリストを竹島(韓国名独島)に案内して、竹島に対する実効支配の実情と、韓国の主権の正当性についてアピールした。それに応えるかのように、ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストといった有力紙が、その視察の内容と、竹島問題についての論評を掲載した。

中国共産党系のメディア「環球網」が、「中日国交正常化40周年に、日本政府と国民を評価」という趣旨で中国のネット利用者を対象にアンケート調査を実施したそうだ。アンケートは17の項目からなり、現在進行形の尖閣(釣魚島)問題を念頭に置きながら、日本文化の中国への伝播、野田首相の対中姿勢、中日の相互依存度、中日関係の将来などについて聞いたという。3万4000人が答えたその内容とはどんなものだったか、気になるところだ。

120915.sora-economist.jpg

尖閣諸島問題で燃え上がった中国人の反日デモ、そこには反日のスローガンを書いたプラカードが多数登場したが、その中でひときわ目を引くものがあるというので、中国のネット世論の話題になっているそうだ。「釣魚島(尖閣)は中国のもの、蒼井そらは世界のもの(釣魚島是中国的、蒼井空是世界的)」と書いてあるのがそれだ。

120914.waryag-afp.jpg

中国がウクライナから買い入れて修理していた空母ワリャーグを実戦配備したようだ。名を遼寧と改め、中国国防の切札として、国民の熱い視線を浴びているという。

Previous 9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19



最近のコメント

アーカイブ