世界情勢を読む

ドナルド・トランプ日本を罵る

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ドナルド・トランプが、その支離滅裂な舌鋒を日本にも向け始めた。彼が日本罵倒に持ち出す材料は二つ、安全保障と経済関係である。安全保障の件では、日米安保条約は不平等条約であり、日本はアメリカにただ乗りしているという主張、つまり安保ただ乗り論だ。経済関係の件では、日本はアメリカからうまい汁を吸ってばかりで、アメリカからの農産物の輸入を拒むなど、一方的に利益を享受しているという主張、つまり日本経済やらずぶったくり論とでもいうべきものだ。

ドナルド・トランプの口舌

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ドナルド・トランプの勢いがすごい。一時は泡沫候補と侮られていたが、いまやジェブ・ブッシュ以下の共和党の大統領候補者を抑えて、断然トップの勢いだ。その人気の大部分は彼の率直な発言にあると見られているが、その発言たるや、メキシコ人はみな強姦犯だとか、自分に批判的な女性アナウンサーはメンスでヒステリーになっていたなどと、とても紳士の言葉とは言えない下品なものだ。下品さには耐えられない筆者などは、どうせそのうち消え去るだろうくらいに考えて相手にしないことにしていたが、もしかしたら本当に共和党の大統領候補になるかもしれないと世間で真剣に言われだしてみると、そうも言っていられなくなった。今後は彼の発言をある程度フォローする必要があるだろう。

英誌エコノミストといえば、バランス感覚に富んだ記事で定評がある。筆者も若い頃から愛読してきた。そのエコノミストを実質的に所有してきたイギリスの教育・出版会社ピアソンが、エコノミストグループの株式の大部分をイタリアの投資会社エクソールに売却した。ピアソン社は先日、フィナンシャル・タイムズを日本の日経に売却したばかりで、その際にエコノミストの売却も検討していると報道されていたが、それが早くも実現した形だ。

KKKが公然とデモ

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写真(NYTから)は、サウスカロライナ州の首都コロンバスで行われた白人至上主義者の団体KKK(クー・クラックス・クラン)のデモの様子。サウスカロライナ州内のチャールストンで起きた白人至上主義者による黒人教会襲撃事件を受けて、南部諸州で白人至上主義のシンボルとなっていた旧南部諸州の旗の掲揚が、州の施設で禁止されたことに反発して、KKKのメンバーが抗議デモを起こしたものだ。

米・キューバ国交回復の背景

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米とキューバが54年ぶりに国交回復するようだ。キューバ危機以来、米はキューバをテロ国家に指定し、封じ込めを図ってきたわけだが、ここにきて俄に国交回復の動きが出て来たことに背景には、日本のメディアからはほとんど伝わってこないが、中国の影があるようだ。

中国は米をしのぐ超大国になるか

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「中国は米をしのぐ超大国になるか?」 こんな設問のアンケート調査を、米調査機関ピュー・リサーチ・センターが世界40か国を対象に行った。その結果、全体の平均では48パーセントの人がイエスと答えたそうだ。比較の対象となったアメリカでも、46パーセントがイエスと答え、ノーと答えた48パーセントとほぼ拮抗した。ヨーロッパなど33カ国では、イエスと答えた割合の方が高かった。

米中の軍事衝突はありうるか

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ケリー米国務長官が中国と韓国を訪れ、それぞれ安全保障問題について意見を交わした。ケリー長官は、中国に対しては、南シナ海における領土拡張的な動きをけん制する発言をしたが、中国側は、(主権の行使という)当然のことをしているのであって、他人のアメリカからとやかく言われる筋合いはないと反発した。

モルシ元エジプト大統領に死刑判決

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エジプトの裁判所が、モルシ元エジプト大統領に死刑判決を下した。罪状は、反ムバラクデモの最中に自身が脱獄したほか、ムスリム同胞団の活動家ら約2万人の脱獄に関与したというもの。先日は、大統領時代に反モルシデモを弾圧した罪状により禁固20年の判決を受けたばかりだ。訴追案件はこれ以外にもあり、今後順次裁判が行なわれる予定。そのたびに、死刑判決が重なると思われる。

北朝鮮の国防長官職である人民武力相で金正恩の側近としても知られた玄永哲が、国家反逆罪で処刑されてそうだ。国家反逆罪と言うといかにもものものしく聞こえるが、韓国の国家情報院筋によると、金正恩の演説中に威眠りしたことが犯罪構成要件だという。同情報筋によると、被告は某所で高射報を撃ち込まれて公開処刑されたともいう。

キャメロン勝利の意味

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イギリスの総選挙は、大方の事前予想に反してキャメロンの保守党が過半数を制する勝利に終わった。事前予想では、保守党と労働党はほぼ互角、どちらも過半数は獲得できず、一方自由民主党は後退、そのかわりにスコットランドの地域政党スコットランド民族党が躍進するだろうとされていた。自民党の没落とスコットランド民族党の躍進は予想通りだったが、保守党がここまで勢いを盛り返すとは、誰も予想しなかったことだ。この結果、キャメロンは保守党単独の政権を作ることができるようになった。

中国の南シナ海進出

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写真(ロイター/ AFP)は南シナ海の南沙諸島にあるファイアリー・クロス礁の埋立状況を示すもの。左が昨年8月、右が最近の状況である。埋立が完成すると、南沙諸島最大の面積を持つ島となり、そこに長さ三キロの滑走路の建設が予定されているという。

深刻化するアメリカ警察の人種差別問題

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昨年(2014)8月にミズーリ州ファーガソンで起きた、白人警察官による黒人殺害がきっかけで大規模な抗議行動が沸き起こったたことは記憶に新しい。この事件では、丸腰の黒人を射殺した白人警察官が罪に問われなかったことで、アメリカの人種差別の根深さを思い知らせたものだったが、不思議なことに、この事件が火を点けたと思うほど、その後白人警察官による黒人の殺害が相次いで起きた。その頻度は、月に二・三回にも及ぶという。先日は、ボルティモアで同じような事件が起こり、大規模な抗議行動が発生、オバマ大統領自ら、事態の異常さを認めねばならぬほどだった。

オバマがネタニヤフに祝福と警告

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イスラエルの総選挙でネタニヤフが勝利したことを受けて、オバマ米大統領は早速電話で祝福の言葉を述べる一方、ネタニヤフが選挙期間中強調していた意見に警告をしたという。その意見とは、大きく二つある。ひとつは、自分が首相である間は、パレスティナ国家の存在は認めないというもの、もうひとつは、イスラエル国内におけるアラブ系市民を差別するような発言をしたことだ。

プーチンの核兵器準備発言

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ここ数日間、公の場から姿を消して、世界中を騒がせてきたプーチンが、一昨日(3月15日)のロシアのテレビ番組に登場して、世界をもっと驚かせるような発言をした。昨年3月のクリミア併合を巡る欧米との対立を前に、核兵器の使用を前提とした準備命令を出したというのだ。ことがことだけに、世界中を震撼させるには十分な発言だった。

先日はアメリカ議会がオバマ大統領の頭越しにネタニアフ・イスラエル首相を招待し、議会演説の中でオバマを痛烈に批判させた。それは、言いたい放題と言った内容のもので、アメリカ大統領に対する外交的な儀礼に反した行為と言われても致し方のないものだった。この背後には、イスラエルの利害を尊重する米共和党の強い意向があったと言われている。

孤立を深めるネタニヤフのイスラエル

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ネタニヤフの米議会演説は、イスラエルの今後にどのような影響をもたらすか。まだ予断はできないが、孤立を深めるものと予想される。ネタニヤフの批判に対して、オバマは「なにも新味はない」といって無視に近い扱いだし、アメリカ国内でイスラエルへの同情が大いに高まったという証拠もないようだ。イスラエルはかえって、中東和平の新たな構想からつまはじきされる恐れさえある。

近年相次いだインドでのレイプ犯罪については、このブログでも何回か取り上げ、そのたびに強い憂慮の念を表明してきた。今回は、それに付け加えて、もう一つのメッセージを発信したい。というのも、レイプ犯罪の犯人へのインタビューを中心にしたBBCの放送番組を、インド政府が放映禁止措置にしたという事態が起こったからだ。

ネタニヤフの米議会演説

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イスラエルのネタニヤフ首相が、米議会で演説し、オバマ政権が進めている対イラン交渉を厳しく批判した。予想されていたとおりの行動とはいえ、米議会の場で米大統領を公然と批判したことは、今後の米猶関係に深刻な影響をもたらすだろうと予測される。

反プーチン活動家ネムツォフの暗殺

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反プーチンの活動家として世界的に知られていたボリス・ネムツォフ氏が、モスクワの中心部で何者かによって射殺された。3月1日に予定されていた反プーチンの大規模デモの二日前のことだ。現場は、クレムリンに近い橋の上で、散歩していた氏に向かって背後から来た自動車から弾丸が発射され、氏はその場で即死したという。当然のことながら、この暗殺劇は世界中を賑わすことになった。

嘗ての盟友がネタニヤフを厳しく批判

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モサド(イスラエル諜報特務庁)といえば、イスラエルの情報特務機関として、アメリカのCIAに相当するようなものだ。その機関のかつてのトップで、ネタニヤフの盟友でもあるメア・ダガンが、ネタニヤフを厳しく批判している。理由は、ネタニヤフの政策のために、イスラエルが世界から孤立しつつあり、最近では、最大の庇護者であるアメリカとの関係も損なっているということだ。このままではイスラエルは深刻な危機に直面すると言って、3月に予定されている選挙で、ネタニヤフを権力の座から引きずり下ろすように、ダガンはイスラエル国民に呼びかけている。

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