世界情勢を読む

ドゥテルテ比大統領の政治的な後悔

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フィリピンのドゥテルテ大統領は、先日オバマ大統領を a son of a whore と言って罵ったが、すぐさまそれを撤回すると表明した。ドゥテルテのこの発言にさすがのオバマも腹をたて、ビエンチャンのASEANの席で予定されていた米比首脳会談をキャンセルする騒ぎになったために、アメリカとの関係悪化を恐れて撤回した模様だ。

ノーブラはフランスの良き伝統か?

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フランスの多くの自治体で、イスラム教徒の女性にイスラム風の服装をやめさせる動きが広がる中、海辺のリゾート地では、イスラム風水着ブルキニの着用を禁止する動きが世界中の注目を浴びた。これについては、フランスの法廷もやり過ぎだとの判断を示したほどだが、内務大臣のヴァルスはそう思っていないようで、ブルキニ着用の禁止を続けるべきだと鼻息が荒い。ただ、国務大臣という要職についている手前、むやみやたらとブルキニ禁止を叫ぶわけにもいかないと思ったか、ブルキニがいかにフランスのよき伝統と反しているかについて強調した。

ロシアが北方領土を返すとしたら

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安倍晋三総理大臣がロシアのプーチン大統領と会談し、北方領土の返還を含む平和条約の締結に向けて交渉を加速することで一致し、今年中には日本で両者の会談を行うことで合意したというので、日本のメディアには、あたかも北方領土の返還が現実味を帯びて来たかのように伝えるものもある。その通りだとしたら大いに結構なことだし、もし安倍晋三総理が北方領土の返還に筋道をつけることができるのなら、日本の歴史に大きな足跡を残すことになるだろうと筆者も思う。しかし、ことはそう簡単ではない。日本のメディアには、現実と希望的観測をごっちゃにする点で、一部の政治家と変わらぬ者があるが、現実をわきまえぬ希望的な観測は、ただの幻想に終わるだけだ。

トランプとプーチン

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写真(EPAから)は、リトゥアニアの街角に描かれていた落書きだ。アメリカの大統領候補ドナルド・トランプとロシアの大統領プーチンが抱き合ってキスしている。二人の表情からは愛の恍惚が感じられる。この二人は、この絵から見る限り、相思相愛の間柄に見える。

ドナルド・トランプの等身大ヌード像

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これは、ニューヨークのユニオン・スクエア・パークに突然出現したドナルド・トランプの等身大ヌード像。設置したのはINDECLINEというアナーキスト団体で、ニューヨークのほかサンフランシスコ、ロサンゼルス、クリーブランド、シアトルの目抜き通りにも設置したそうだ。突然の怪物の出現に、通りがかった人々は大騒ぎ。ブロンドの毛が生えたトランプの股倉を指さして、オオマイゴッドと叫んだり、この像と一緒に記念撮影した人もいた。

アメリカにおける原住民(インディアン)の虐殺を追跡したベンジャミン・マッドリー(Benjamin Madley)の著作「アメリカン・ジェノサイド(An American Genocide)」が、驚きを以て受け止められている。この本は、1846年のカリフォルニアのアメリカへの編入から1873年までの二十数年の間に、カリフォルニアで起きたインディアン虐殺の実態についての記録である。この期間にカリフォルニア内のインディアンの数は15万人から3万人にまで劇的に減った。そのほとんどは、白人によって虐殺された。虐殺した者は、自警団から州兵、そして連邦政府軍にまでわたる広範なタイプの人々だったが、中心になったのは自警団と州兵だったようだ。

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麻薬犯罪者の殲滅を訴えて比大統領に選ばれたドゥテルテ(写真はAP)。五月九日に就任して以来わずか三か月の間に、殺害した麻薬犯罪者の数は600人とも1000人ともいわれる。それらのほとんどは、裁判手続きなしに、問答無用で撃ち殺した。こうした手法を国際世論は、尋問してから撃つのではなく、撃ったあとで尋問するものだと言って批判している。撃ったあとでは大体犯人は死んでしまうわけだから、尋問も糞もないのであるが。

米共和党(GOP)は、ドナルド・トランプを大統領候補に選んだものの、ここにきて彼を大統領にしないことを目的に団結する動きが強まってきた。トランプの主張は、共和党が掲げる保守主義の理念からあまりにも逸脱しているばかりか、共和党のエスタブリッシュメントにとっては危険思想である、という認識が次第に強く共有されるようになったことが背景にある。

クーデターで成立したタイの軍事政権が、憲法改正案を国民投票にかけたところ(8月7日のこと)、過半数の賛成票を獲得して成立した。この改正案は、上院の権力を強化しながら、その任命権を軍部にほぼ全面的に付与しているので、現在の軍部主導の政権運営をほぼ永久化する反民主的なものだとして、国際的な評判は悪かったのだが、タイの国民は民主主義よりも国の安定を望んだとして、一定の評価も成り立たないわけではない。

デンマークへの移民を希望して入国を試みたイラン人5人がデンマーク当局に身柄を拘束されたあげく、所持していた現金の一部(合計8万クローネ分)を没収されたそうだ。デンマークでは、移民が1万クローネ(約15万円相当)を超える現金を所持している場合には、限度を超える額を没収できるという法律が施行されたばかりで、これはその適用第一号ということらしい。

英国のEU離脱が意味するもの

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英国で行われていたEU残留か離脱かをめぐる国民投票の結果、EU離脱派が多数を占め、英国がEU離脱の道に踏み込むことが決定した。世界中には早速論評の嵐が吹き荒れ、それに釣られるかのように経済指標も乱高下した。日本でも自称評論家たちがわけのわからぬ言説をまき散らしている。これらはみな事態の深刻さを素直に反映したものだ。これについて筆者は、ほとんど意味のない寄与をすることをわきまえながらも、とりあえず自分自身の感想を、後々の参考という意味を含めて、書いておきたい。なにしろ世界史に残るような重大な出来事だ。ひとことくらい言わずにはすまない。

聾者の対話:米中関係の今日

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シンガポールで行われたアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)で、米中が正面衝突のような対立ぶりを見せた。とりわけ問題となったのは南シナ海における中国の動向。アメリカは中国に対して、国際法を順守して、一方的な行動をやめるように訴え、一方中国はアメリカに対して、中国の主権を無視するような行動をやめろと訴えた。そのやりとりを見ていると、はた目にはまったくかみ合っていないように見える。

米共和党の大統領候補予備選でトランプ指名が確定した。このままの勢いでいけば、もしかしたらトランプが大統領になるかもしれない。少なくともトランプはアメリカ人が好きなジョークであって、彼が大統領になるのはありえない、などと言っていられなくなってきた。

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プーチンのロシア政権が、極東地域の土地をロシア国民に無償で払い下がるばかりか、その後最低五年間は課税を免除するという政策を発表した。その対象には、我が北方領土も含まれているため、日本のメディアにはこれを、北方領土の実行支配強化につながる動きだと懸念するものもある。

米国のカリフォルニア州で、医師による自殺ほう助を合法化する条例が成立した。今年の6月9日から施行される。

フランスが金で女を買うことを非合法化

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フランスが、セックスの対価として金を払うこと、つまり金で女を買うこと(買春とも言う)を非合法化したそうだ。違反者には罰金が科されるほか、買春についての再教育プログラムの受講が義務付けられる。罰金は、一回目の摘発で1500ユーロ、二回目の摘発で3750ユーロ。違反の履歴は前科として記録される。

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上の写真は、ドナルド・トランプがツイッターに載せたものだ。左がテッド・クルーズの妻ハイディ、右がトランプの妻メラニアのイメージだ。メラニアは若々しい女性として見え、ハイディは鬼婆のように見える。イメージに付されたコメントには、「ばらすまでもない・・・百聞は一見に如かず」とある。

オバマのレームダック化を狙うGOP

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オバマ大統領が米議会に提起している連邦最高裁の人事案件について、多数派のGOP(共和党)がノーを示している。オバマ大統領の任期がもう少しで切れるため、新大統領が選出されてからにすべきだという理由からだそうだ。

米紙ワシントンポスト(WP)が社説で共和党員に向かって、トランプを大統領候補に選ばないよう、彼への不支持を訴えた。理由は明確だ。トランプのデマゴギーは共和党の伝統を破壊するというものだ。これは日本で言えば、大新聞の社説が、自民党の党員に向かって、安倍晋三が自民党のよき伝統を破壊しているという理由で、彼への不支持を訴えるようなものだ。日本でそんなことをしたら、どんな騒ぎになるか、いうまでもない。ところが、アメリカでは名指しされた当のトランプを含めて、これを問題視して弾劾する動きは見られないようだ。彼我の政治文化の差異を考慮しても、今回のWP紙の態度は、非常に示唆に富んだことだといえよう。

プーチンがレーニン批判

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ロシア大統領ヴラヂーミル・プーチンが、21日にクリミアのスタヴローポリで開かれた学術会議の席上、ロシア革命の指導者レーニンを厳しく批判したそうだ。その理由は、レーニンが掲げた民族自決主義が、ソヴェート連邦の解体をもたらし、今日またロシアにおける民族対立の火種を植え付けたというもので、プーチンはレーニンのそうした立場が、ロシアにとっては国家解体の「時限爆弾」となったと言いたいようである。

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