旅とグルメ



淡路島には、現在三百匹の猿が生息しているそうだ。その猿を観察する施設があって、我々が訪れたときには、ちょうど餌付けの時間にあたっていて、餌を目当てにした猿が大勢集まっていた。観察施設は、大阪大学と地元の自治体が共同して運営しているという。我々が訪れた時は、男性と女性の飼育員というか、観察スタッフが、色々とここの猿たちについて説明してくれた。

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旧友五人のグループで、毎年ちょっとした旅行を楽しんで来た。松子がベンツを運転し、それに他の四人が同乗するパターンだったが、その松子が昨年の秋に亡くなってしまい、継続が危ぶまれていた。ところが、山子の細君が、運転は私が引き継ぎますから、是非この楽しい旅を継続しましょうと言ってくれた。そこで今年は、山子の細君に運転をお願いし、生き残った他の三人がそれに同乗し、淡路島から四国方面をドライブ旅行しようということになった。折しも時は、五月の末から六月の始めにかけての三日間、梅雨が訪れる前のことであった。

四方山話の会五月例会には、清子が関西から出て来て演説をする段取りになっていたので、その際の参考に読んでおけと言って渡されていた原稿を持参して、早めに会場につき、皆が来ない間に読み終えて、清子が来るのを待ったのだった。清子の書いた原稿は三編からなり、あわせてA4用紙19枚分というボリュームで、日本の政治運動史の一コマについての清子なりの分析が施されていた

四方山話の会今年二回目の例会は、いつものとおり新橋の古今亭で催された。やや早めについて見ると、浦子がひとりポツネンと座席に腰かけ、新聞に眼を通している。用意されている席は五人分だ。今晩は少ないなといいながら席に着くと、やがて六谷子がやってきた。彼、先日大磯の吉田茂邸を見物してきたそうだ。なにか面白いことはあったかねときくと、近くに島崎藤村の墓があったという。島崎藤村は晩年を大磯で過ごしたのだそうだ。細君の墓と仲良く並んでいて、細長い石柱がたっているが、とくに戒名などは書いていないのだそうだ。

神田小川町のイタリア料理店ラ・コモディタに小生が豊穣たる熟女たちを連れて行ったのはもう八年も前のことだったが、その折の店の雰囲気とか料理の味がよかったので、是非もう一度いってみたいわ、と熟女たちがいうので、今年の新年会をその店で催した次第だった。

あひるの新年会を例の新宿駅西口の居酒屋で催した。この日集まったあひるは、えかきあひること小生のほか、ミーさんあひる、オーさんあひる、シズちゃんあひる、ヨコちゃんあひる、イマちゃんあひるの計六羽でした。少尉あひるは体調が悪いとの理由で、アンちゃんあひるは家事多忙との理由でそれぞれ欠席した。家事多忙とはどういうことかねと聞いたところ、アンちゃんあひるは奥さんあひるが働きに出ていて、旦那のアンちゃんあひるが家事万端を担当しているのだそうです。

四方山話の会の連中と平成卅一年度の新年会を催した。場所は例によって新橋の鳥料理屋古今亭、会する者は小生の外、越、浦、石、栗、梶、小、岩、六谷の計九名。この他三人が参加予定だったが、急な事情で来られないことになったそうだ。

山子夫妻及び落の諸子と神楽坂で小宴を催した。例年ならこれに松子が加わるところだが、彼は昨年の秋に亡くなった。そこで彼を偲びながらの新年会となった。会場は毘沙門天前の路地を入った世喜という小料理屋。以前なんどか立ち寄ったことのある店だ。

旧友鈴生と久しぶりに会った。昨年の正月に会って以来のことだ。実は今年の小月にも会うつもりではいた。彼とは毎年正月に会っていたし、年賀状のやり取りも欠かさなかった。ところが今年は年賀状も届かなかったし、メールを送っても返事がない。こんなことはこれまでなかったので、もしかしたら不吉な事態でも起こったのかと心配になり、かれの携帯電話に連絡を入れた所、反応があった。今年はいろんなことが重なって身動きが取れないほど忙しい。それであんたへの連絡もままならなかったが、まだぴんぴんしているから、今晩にでも飲もうと言う。その元気そうな声を聴いて小生は一安心し、身辺が落ち着いたら連絡してくれたまえといって電話を切った。その後彼からの連絡を待っていたところ、年も押し詰まってから、一緒に飲もうやとのメールが来た次第だった。

四方山話の会十一月の例会は、忘年会を兼ねて曙橋の中華料理屋峨眉山で開催した。会する者は小生のほか、石、浦、越、小、六谷の合わせて六名。今宵は特にテーマを決めず、銘々勝手なことを話そうといって始まったが、それぞれがてんでに勝手なことを話すのでまとまりがない。わずか六人の会話なのに、話題は幾筋にも交錯して焦点が定まらない。そこで小生は、だれかにスピーカーをつとめさせ議事を仕切らせてはどうかと提案したが、その必要はないといって、てんでんばらばらな会話があちこちで交錯することとなった次第である。

東京駅へは五時半頃に着いた。八重洲口の付近にいい寿司屋があるから、反省会を兼ねてうまい寿司を食っていこうと熟女たちを誘った。熟女たちも乗り気だ。だが、八重洲口の改札を出て辺りを探し回ったがなかなか見つからない。記憶があいまいなのだ。そこでT女のスマホで検索してみたらすぐに見つかった。文明の利器は活用するものですね。

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六時半に起床すると熟女たちは既に起きていて、もう風呂に浸かって来たと言う。そこで小生も浸かりに行くことにした。法師の湯は再び混浴タイムになっていて、今回は中年の夫婦者が入って来た。その様子をあとで熟女たちに話したら、ここはフルムーンで有名になったので、みな夫婦で来た記念に一緒に混浴風呂に浸かるのでしょうという推測をした。あたっているかどうかはわからない。ただ小生は、この夫婦のうち女の方の体格が極めてよかったので、その体で腹の上に乗られたら、亭主はさぞ苦しかろうと、感想を述べたのだった。

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法師温泉は一軒宿とはいっても、大小四つの建物からなっている。そのうちの本館と言われる建物は明治八年に建てられたもので、国の重要文化財に指定されているそうだ。木造のクラシックな造りで、現状を重視するあまり客室にはトイレや風呂の設備がない。その本館を中心にして、それぞれの建物や温泉施設が渓流を挟んで並び立っている。その眺めだけでも目の保養になる。最近はその眺めの良さと温泉の風情を求めて外国人たちもやってくるようになったそうだ。同じ水上温泉郷の宝川温泉が、映画「テルマエロマエ」で紹介されたことで、世界中から客が集まるようになったそうだが、ここも最近「テルマエロマエ」続編で紹介されたために、俄に外国人が来るようになったという。そんなこともあって、大層な繁盛ぶりで、この日も三十三ある客室がすべてうまっているそうだ。

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過日、豊穣たる熟女たちと佐倉・成田を散策した折のことはこのブログでも紹介したが、その際に、今年の夏には水上温泉郷で温泉に浸かりましょうということになった。そこで夏頃に皆さんを誘ったところ、今年の夏は暑くて温泉どころではないようなので、涼しくなってから行きましょうよと変更になった。そんなわけで、十月も押し迫ってから、紅葉狩りを兼ねて温泉に浸かりに行くこととはなった次第だ。投宿先は水上温泉郷の法師温泉。往昔高峰三枝子のフルムーンの宣伝で有名になった湯だ。

ロシアに旅するにあたっては治安の悪さがよく指摘されるが、小生たちもやはりその治安の悪さの犠牲になった。その二三の例を紹介したい。治安が悪いという印象はその国にとって不名誉であるのみならず、旅行者にとっては災厄というべきなので、先進国を標榜する国においては、最優先に解決すべき課題である。

九月二十日(木)七時に起床、パソコンに向かって航空機のオンライン・チェックインをなさんとするに、システム機能せずとのアナウンス表明され目的を達せず。昨日の日記を整理して後、九時頃運ばれ来れる朝餉を食す。

三時頃カフェを去り、地下鉄にてセンナヤ広場駅に至り、ホテルに小憩すること一刻。五時過ぎて再び外出す。今宵は露西亜旅行最後の日なればとて、浦子さるヲーカバーにてヲートカパーティを催さんと提案す。さればタクシーにて赴くべしと、石子のスマホアプリを用ひてヤンジェクス・タクシーを呼び寄せんとす。携帯電話番号の入力を求めらる。石子の携帯番号を入力するに、外国ナンバーは受け付けずと返さる。ここにて初めて、ヤンジェクス・アプリを活用するには、ロシアのSIMカードが必須なりと気付きたり。

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(ネヴァ河畔)

九月十九日(水)六時半に起床して日記を整理す。八時近く朝餉を供せらる。昨日と同じメニューなり。食後窓外を見るに天晴れ渡りて爽快なる陽気のなか、サラリーマンと思しき人々足早に歩み去りたり。その身なり普段着と異ならず。ロシア人はうちとけたる勤め人生活を楽しみをるが如し。

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(アレクサンドリンスキー劇場)

再び舟に乗ること三十数分にしてサンクト・ペチェルブルグに戻る。宮殿前広場を横切る際、ロシア娘より声をかけらる。翁らはキタイなりや、妾と記念撮影をなさざるや、と。余、苦笑して去る。また、驢馬の縫ぐるみを着て通行人をたぶらかし、ともに記念撮影をなして、肖像権料をとるものもあり。つられて付き合ふは剣呑に似たり。

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(エルミタージュ美術館)

九月十八日(火)六時半に起床して日記を整理す。窓よりモスクワ大通りを展望するに、天晴れて爽快なり。八時近くにフロントの老嬢朝食を持ち来る。トーストと目玉焼きとコーヒーなり。

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