日々雑感

黄金の便座

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写真(New Yorker から)は18金で作られた便座。人の意表を突く前衛的な作品で知られるマウリツィオ・カテラン(Maurizio Cattelan)が制作して、グッゲンハイム美術館のトイレに設置した。美術館に置かれているからと言って、実用とは無縁の飾り物ではない。実際の用途を前提にした立派な便器だ。

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先日湖南省の張家界の渓谷にできたガラス底の橋についてはこのブログでも紹介したところだが、中国人はこういうものを愛するらしく、すさまじい数の人が殺到、その重みで橋がおかしくなり、わずか一週間あまりで封鎖されてしまった。だが中国人はそんなことでめげる民族ではないらしく、今度は世界一高い橋を開通させるそうだ。その橋は貴州省の西部を流れる北盤江に架けられ、その名も北盤江橋というそうだ。

近年の筆者には野球の試合を見る習慣はなく、ましてや特定の野球チームのファンでもないのだが、昨夜(9月10日)はテレビの野球中継を見てしまった。広島カープ対読売ジャイアンツの試合で、カープはこの試合で勝てばリーグ優勝することになっていた。そして試合に勝って見事にリーグ優勝したのだった。実に25年ぶりの快挙だった。

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写真(APから)は、湖南省の張家界にある峡谷にかかる橋。全長420メートル、高さ300メートルというから、これだけでも筆者のような高所恐怖症気味の人間には渡るのが困難と思われるが、この橋にはそれに加えて恐ろしい仕掛けがある。床の大部分がガラス張りになっていて、谷底が丸見えなのである。だからこの橋を渡っていると、あかたも空中を歩いているような醍醐味が味わえるに違いない。空中遊泳の趣味を持った人には、こたえられないだろう。

身体の尊厳

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移植医療の進化がついに頭部の移植にまでたどり着きそうだという記事を書いてこのブログに載せたところ、早速読者から反応があった。その読者は、かりにロシア人(の頭)と中国人(のボディ)が合体した場合、「ロシア人の脳味噌で中国人の身体は、脳味噌の指示通りに動きますかね?」というコメントを寄せてきたのだが、これを読んだ筆者は、先日読んだ内田樹のある文章を思い出した。内田は、身体というものは、脳の自由になるようなただの物質ではなく、それ自体の自主性のようなものがあるのだと言って、それを「身体の尊厳」と呼んでいた。

ネットで注文していたミズノのランニングシューズが届いたので、早速履いて近所の公園を散歩してみた。ところがどうも足に馴染まない感じがある。密着しすぎていて圧迫感を感じるのだ。いままではミズノ以外のブランドを履いていて、サイズに違和感を感じたことは無かったのに、これはどうしたことか。実は先日村上春樹のエッセーを読んでいて、シドニーで買い求めたミズノのランニングシューズが実に快適で、さすがは日本のメーカーだ、日本人が履きやすいように念を入れて作ってある、と褒めていたのを読んだのがきっかけで、サイズを実地で確認することもなく、衝動的に、ネットで注文してしまったのだったが、どうも思慮が足りなかったようだ。

たとえ親と雖も、自分の菜食主義を子どもに強要してはならない。子どもに菜食主義を強要し、その結果子どもを深刻な栄養失調に至らせた場合には、最大七年の禁固刑に処す、こんな内容の法案がイタリア議会に提出され、目下それを巡って熱い議論が展開されているそうだ。

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イチローが2009年に、大リーグデビュー9年連続200本安打を達成したとき、筆者はそれを「イチローの偉大な記録」と称して賞賛した。翌年にその記録が10年連続に伸びると、今度は「イチローの偉大な、偉大な記録」と称して賞賛した。また2013年に日米通算4000本安打を達成したときには、「イチローの途方もない記録」という言葉を使ってその偉業を賞賛した。そして今日(3月8日、現地時間7日)である。この日イチローは、大リーガーとして3000本安打を達成した。星の数ほどいる退役・現役大リーガーのなかでも、30人目という希少な記録だ。同じ日本人として、誇りを覚えずにはいられない。そんなイチローを讃えるのに筆者に残された言葉は、「イチローの偉大な、偉大な、偉大な記録」以外になかった。

殺人ロボットなどと言うとセンセーショナルに聞こえるが、ほかに適当な言葉がない。というのも、人を殺すことを目的に作られ、その目的を達成したロボットについて、これ以外にどんな言葉も思い浮かばないからだ。そのロボットは、先日テキサス州ダラスで発生した警官狙撃事件の犯人に対して出動した。この狙撃犯は、どうやら一人だけで、五人もの警察官を射殺し、そのほかにも多数の警察官や通行人に発砲して負傷させた。この犯人を始末するためにこのロボットが差しむけられたわけだ。そのロボットは犯人に近づいたところで自爆し、犯人は即死したということだ。

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皇居内の桜の名所として知られる乾通りが一般開放されるというので、単身出かけてみた。10時半ごろ東京駅に降り、皇居を目指したが、堀の手間から行列が出来ていて、それがぐるりと大きな弧を描いて迂回しているので、目的の場所までなかなか近づけない。それでも東京駅を降りてから、入口の坂下門を潜るまでにかかった時間が丁度一時間であったから、そんなにメチャクチャな混雑振りとはいえない。普通に歩いても20分ほどはかかる道のりだ。途中門の手前で二重のセキュリティチェックがあったことを考えると、かなり順調に人を捌いたといってよい。

今年(2016年)のアカデミー賞授賞式は、歴史上もっとも後味の悪いものになったようだ。露骨な人種差別発言が、誰はばかることなく横行したからだ。主催者はそれをチェックできず、結果として野放しにしたことで、人種差別に一役買う形となった。

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平成廿八年を迎えるに当たり、今年は申年だというので、猿の絵を描いて家人に見せたところ、悪くはないけどお猿さんの表情がもうちょとかわいらしくてもいいわね、との批評を受けた。昨年は羊の絵を描いたところが、たまごのおもちゃみたい、などと言われたのに比べれば、よしとせなばなるまい。

女戦闘機乗り

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自衛隊が、女性にも戦闘機を操縦させるよう方針を変えたそうだ。三年後には、実働部隊に配置するという。戦闘機乗りというのは武力行使を使命にしているものだから、当然相手の戦闘機乗りを殺すことを目的としている。女性は、命を生み育むのが自然の形で、人の命を奪うのは相応しくないと、これは古い因習にとらわれた考えかも知れないが、生まれてから今までそう考えてきた筆者のような人間にとっては、天地が逆さまになるようなショッキングな話に思える。

自動運転技術の進歩が目覚ましい。この調子だと、自動運転車が普及するのもそんなに遠いことではないと言える。それが人間の生活スタイルにもたらす影響についてはさまざまに論じられているが、その場合に最も肝心な視点は、自動運転技術の進展が人間にどんなマイナス効果を与えるかということだ。

花代といえば芸者遊びの代金をさし、枕代といえば女性と一夜を共にした代金というのが一般的な受け止め方だ。では、枕花代といえば何をさすか。普通の感覚なら、枕代と花代が合わされば芸者と一夜を共にした代金ということになろう。まして、この言葉の出処が、あの下着ドロボー容疑で世間を騒がせた某「スケベ」大臣とあればなおさらだ。というのもこの言葉は、この「スケベ」大臣の政治資金収支報告書の中で使われたというのである。

寺院と違って神社に墓地がないのは、神道が死者の穢れを嫌うからだという。その理由はかならずしもあきらかではないが、神道が遺骸を忌み嫌うことは、そもそも古代日本人の宗教意識を反映していたものらしい。日本人の間に火葬が普及したのは、そんな日本人の習性にも関係があるようだ。ところが近年になって、墓地の経営に乗り出す神社が現れてきたという。たとえば日光東照宮だ。朝日新聞の11月2日付朝刊の記事によれば、神社の聖域から離れたところに墓地を造成し、分譲に乗り出したそうだ。

ノーベル医学生理学賞を受賞した大村智氏が受賞の言葉の中で、「私自身は微生物がやってくれた仕事を整理しただけ。科学者は人のためにやることが大事だ」と語ったそうだ。大村氏の業績は土などの中に含まれる微生物の力を活用して家畜や人間の病気を治す薬を開発することだったので、「私自身は微生物がやってくれた仕事を整理しただけ」という言葉になったのだろうと思う。

イタリア旅行中、滞在先のローマのホテルで英字紙 International New York Times を読んでいたら、ジョシュア・オッペンハイマーの投書 Suharto's Purge, Indonesia's Silence が目について読んだ。今年が1965年から翌年にかけて起きた大規模虐殺から50年目の節目にあたることから、この事件の真相とそれがインドネシアの歴史にとって持つ意味を問い直そうという内容だ。

翌9月25日から10月2日までの8日間、小生はイタリアに旅行します。その期間当ブログの更新を一時休止しますのでご了承ください。なお旅行中の体験等については、帰国後に紀行文にまとめ、追って紹介したいと存じます。

先日、中年の男性弁護士が若い男に男根を切り取られたというニュースが流れた時、所謂安倍定事件を連想したのは筆者のみではなかっただろう。阿部定の場合には、愛する男を永遠に自分のものにする気持ちから、男を絞め殺したうえで男根を切り取り、それを後生大事に持ち歩きながら逃走した。今回の場合には、妻を寝取られた亭主が、憎さの余りに寝取った男の男根を切り取ったということらしい。男根を切り取られれば、もう他人の女房に手を出すこともあるまいと思ったのだろう。

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