日々雑感

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例年通り佐倉にある菩提寺にお盆の墓参りをした際、参道の一角に、樹幹が空洞になった木を見つけた。近寄ってみると、根本近くから三つに分かれた幹のすべてに、大きな空洞ができている。樹木全体はそんなに大きくはないので、古木といえるほどの樹齢ではないと思うのだが、すでにこんなに空洞化が進んでしまっては、この先あまり長くはもたないのではないかと心配される。

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文楽の名作「妹背山婦女庭訓」の見せ場を、NHKが放送したのを見た。この作品は、明和八年(1771)竹本座で初上映された。近松半二ら五人の合作である。そのころまでに、人形浄瑠璃は歌舞伎の人気に押されて衰退ぎみだったのだが、この作品が大当たりをとったことで、人気が復活したといういきさつがある。いわば人形浄瑠璃再興の立役者といってよいものだ。原作は非常に長く、一日かけて演じられた。そこでNHKの放送では、全体の見せ場というべき場面を取り上げていた。雛鳥と久我之助が死んで結ばれる場面である。放送ではこれを、「妹山背山の段」と名付けていた。

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先日上野の動物園に赴いて動物たちと触れ合ったので、今日(7月5日)は水族館で水の生き物に触れ合おうと思って、葛西の臨海水族館を訪ねた。ここはいまから三十年ほども前に訪れたことがある。その折は公園は整備されたばかりで、駅の周りは閑散としていたように記憶しているが、今ではけっこう町の雰囲気を醸し出している。それで道筋を間違えたりしながら、水族館の入り口にたどり着いてみると、入館ゲートが閉ざされて、なにやら修繕工事の最中のように見えた。ゲートの傍らにレストランがあるので、そこに入って事情を聞くと、今日は休館日なのだという。小生は、都の施設の休刊日は月曜だと思い込んでいたので、わざわざ今日が開館しているかどうかをたしかめることをしなかった。自分の落ち度である。

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今年の五月に行われた「平成中村座姫路城公演」の舞台を、NHKのEテレが中継放送しているのを見た。平成中村座というのは、中村勘九郎一座が行っている移動舞台のことで、日本全国を興行して歩いているそうだ。今回は、姫路城の直下に仮設舞台を作り、歌舞伎芝居を披露した。出し物は、二部にわかれ、第一部は「播州皿屋敷」と「鰯売恋曳網」、第二部は「棒縛り」と「天守物語」。小生がテレビで見たのは第二部だ。

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小生が毎日散策している近所の公園で、見事な色合いの花をいくつか見つけた。いづれも梅雨空を吹き飛ばすような鮮やかな色合いに咲いている。特に目を引いたのが、彼岸花の仲間のアガパンサスとユリの仲間のヘメロカリスだ。上の写真は、その二種類の花が色合いを競い合うように咲き誇っている様子を映したもの。横に広がっている薄紫の花がアガパンサス。その奥のオレンジ色の花がヘメロカリス。手前の花の名は、植物に詳しくない小生にはわかならい。

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国立代々木競技場は、1964年の東京オリンピックの会場として建設されました。二つの施設からなり、第一体育館は水泳を始めとした屋内競技の大アリーナとして、第二競技場は、小規模な屋内競技の会場として、日本のスポーツを支えてきました。東京オリンピック開催の直前に竣工し、第一体育館は水泳の、第二体育館はバスケットボールの会場として使われました。

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小生の家の玄関先には紫陽花が植えてあって、ちょうど今が花見ごろだ。六月のしょっぱなに咲き始め、それから半月以上たったいまになって、やっと八分通り咲き広がったところだ。この紫陽花は、二十年以上もたつ古株で、いまでは人間の背丈ほどの高さになっている。かつては毎年のように多くの花を結んだものだが、数年前から咲かなくなってしまった。剪定の仕方に問題があったらしい。紫陽花は、二年がかりで開花する習性を持っているので、毎年咲かせられないことはもちろん、まったく咲かせることができないことも珍しくはない。

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コープ・オリンピアは、表参道の西の端、神宮の森への入り口にあたる場所に立っています。外観からわかるとおり高級マンションです。1965年に清水建設によって設計・施行されました。オリンピックの翌年に竣工、オープンしたというので、オリンピックの名を冠したわけです。日本の高級マンションのはしりで、いわゆる億ション第一号となったものです。その後、設備などが老朽化したため、建て替えの計画も持ち上がりましたが、権利関係が複雑でなかなか実現しないそうです。

この日(6月17日)夕刻、いつもの通り付近の公園を散策して、自宅近くまで戻って来たとき、向こうから歩いてきた老人にいきなり襲撃された。ちょっと面くらってたじろいだが、すぐに態勢を立て直して、何をするのだと詰問すると、マスクをかけていないのが怪しからんという。もうマスクをかける必要はないのだよ、と言うと、マスクをかけないのは怪しからんと言って、小生の腕を抱えにかかる。小生よりずっと大柄な体格で、力もあり余っているようなので、まともに相手にしていたら、ぼこぼこにされてしまうかもしれない。


今日(6月15日)、小雨の降る中を傘をさして長津川を散策していたところ、水路でカルガモの親子を見かけた。この親子と初めて出会ったのは5月28日のことだ。母ガモが子ガモを連れて、他の場所から移動してきたばかりのことだった。その折の子ガモは、孵化したばかりで手の平に乗るような大きさだったが、それからわずか半月あまりの間に、ご覧のとおりの大きさになった。カルガモの成長は早いのである。

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ラフォーレ原宿は、表参道と明治通りの交差点西北角にあります。1978年に森ビルが運営するファッションビルとしてオープンして以来、表参道地区のファッション化の先導的な役割を果たしてきました。このビルができたおかげで、表参道には多くのファッション・ブランドが進出するよにうになり、今日のファッションタウンへと発展したわけです。

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東急プラザの建物は、表参道と明治通りの交差点北東角に位置しています。設計は中村拓志(NAP建築設計事務所)で、2012年に竣工しました。中村は隈研吾建築事務所の出身で、代表作としてはZOZO本社屋などがあります。東急プラザの設計思想については、表参道のシンボルであるケヤキ並木との融合をあげています。建物の高さをケヤキ並木の高さにあわせ、その分地下空間を最大限利用するといったコンセプトです。

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(ディオール表参道ビル)

ディオール表参道ビルは、妹島和世と西沢立衛による建築家ユニットSANAAが設計して2001年に竣工しました。設計にあたっては、ディオール側から多くの注文が出たそうですが、それはビル全体をディオールの広告塔にするという目的を反映したものでした。ディオールのブランド・イメージを生かした純白のドレスのイメージとか、地上三十メートルの高さを四フロアに分割するといったような内容でした。


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(エルメス表参道)

ブランド・ショップ、エルメスが入っているビルは、もともとは神宮前太田ビルといって1981年に竣工したものです。設計は竹内武弘で、基底の部分を重厚な石垣で表現していました。表参道の現代建築群の中でも、ひときわ目をひいたものです。ところが、2021年にエルメスの出店にともない、石垣部分はみっともないデザインでカバーされてしまい、かつての重厚なイメージは台無しになってしまいました。


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表参道ヒルズは、旧同潤会アパートの再開発事業として建設されました(2006年竣工)。再開発を得意とする森ビルの目玉事業の一つです。森ビルの再開発ビルは、超高層ビルが多いのですが、この表参道ビルは、地上六階の中低層構造です。町の景観への配慮がうかがわれます。ただし、敷地はめいっぱい利用しており、全長250メートルの長さを誇っています。

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一昨日(6月1日)、長津川公園の土着ネコたちと戯れたことについては、その折にとった動画を添えて、このブログでも紹介したところだ。ところがその晩方から関東地方はすさまじい暴風雨に見舞われ、各地に被害が生じた。さわい、小生の周囲にはそうした被害を聞かなかったが、その勢いのすさまじさには肝を冷やしたところだった。


小生の家から遠くないところに、洪水対策用の調整池を活用した公園がある。長津川公園と名付けられてその場所を、小生は毎日散歩するのであるが、そこには大勢の野良ネコが住み着いていて、中には家族で暮らしているのもある。そのネコたちを、地元の人たちは土着ネコと呼んで、大事にしている。ネコにはそれぞれ特定の庇護者がいて、「野良猫に餌を与えるのは無責任です」という管理者の警告を無視して、毎日餌を与えている。ほとんどは老年女性である。彼女らはおそらく、充たされない母性本能のはけ口として、ネコをそれこそネコ可愛がりしているのではないか。

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(東京ユニオン・チャーチ表参道)

この風変わりな外観の建物は東京ユニオン・チャーチ。ユニオン・チャーチはプロテスタント系の協会。厳密な宗派性にはこだわらず、プロテスタントの精神を受け入れる人々には分け隔てなく解放されているとのことです。宗教行事のほか、一般のイベントにも使われるそうです。小生は内部には立ちいらなかったですが、開錠されているときには、誰でも中に入って見学できるとのこと。


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先日、上方歌舞伎の人気者片岡愛之助の「女殺油地獄」をNHKのテレビ放送で見て、いたく感心したところだったが、今度は上方歌舞伎の総帥にして、人間国宝に措定されている片岡仁左衛門の特集をやるというので、是非もなく見た次第だ。「松浦の太鼓」をノーカットで放送するほか、仁左衛門が過去に演じた当たり役を紹介していた。仁左衛門の当たり役として人気があるのは、愛之助も演じた「女殺油地獄」の与兵衛とか、「菅原伝授手習鑑」の菅丞相などがあるそうだ。


今日(5月28日)、小生はいつものとおり近所の長津川公園を散策していたところ、水路にカルガモの親子を見かけました。当初は土の盛り上がった場所でくつろいでいたのですが、そのうち水の中に入って泳ぎ始めました。子ガモたちは好奇心旺盛で、草やコケ類をついばみながら、いろいろな冒険を楽しんでいます。母ガモが羽ばくまねをすると、子がもたちもそれを真似して羽ばたきます。その様が愛らしかったので、動画に撮影しました。

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