日々雑感

進退をかけて名古屋場所に臨んだ横綱白鵬がみごとに全勝優勝を果たした。そのこと自体はすばらしいことであり、祝福されてしかるべきだろう。だが、手放しというわけにはいかない。そう感じたのは小生のみではあるまい。横綱の相撲としては、あまりにも情けない内容の取り組みが目立った。たとえば、土俵際まで下がって立ち合いに臨んだり、肘うちや張り手といった姑息ともとれる試合ぶりが目立った。それを横綱らしくないといって非難する人が多かったが、たしかに横綱らしくない態度だといわねばなるまい。

テニスの大坂なおみ選手が、全仏オープンに出場中、大会主催者が義務付けた記者会見に応じなかったことで大きな反響を呼んだ。全仏オープンを含めたいわゆる四大大会の主催者たちは、この事態を重く見て、二回戦後にも同じ行動をとれば、今後四大大会から追放すると脅迫した。

東京五輪の大会組織委員会が、五輪参加選手にコンドームを配布するというので、大きな話題になっている。いまやコロナ騒ぎの真っ最中で、仮に五輪が開催されたとしても、男女が気兼ねなくセックスできる状況ではない。それなのに男女がセックスすることを前提にしてコンドームを配るというのだ。その数15万個というから驚く。オリンピックの参加選手は約1万5千人と見込まれているから、実に一人当たり10個の計算だ。こんなに沢山配っておいて、日本の五輪組織委員会は、彼ら彼女ら参加選手たちに毎晩セックスしろというのか。人によっては一晩二回やっても使いきれないほどの数だ。

IOCの幹部が、日本のコロナ騒ぎを全く軽視するかのように、オリンピックありきの発言を繰り返していることに、日本国内では反発が広がっている。日本共産党までが、IOCが日本の状況を無視してオリンピックの開催を強行しようとするのは日本国への主権侵害だと言って非難している。一方、菅政権を始め日本側は、IOCへの遠慮を隠さない。これも日本国民の命より、IOCの利権を優先するものだという強い批判を浴びている。

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小生が毎日散歩する付近の公園にはカルガモの住み着いている水路があって、毎年五月の始めころには大勢の雛をつれた母カルガモを見たものだが、今年はまだ見えない。日記で過去の記録を確認したところ、昨年も一昨年も5月1日にその姿を見ている。それが今日(5月9日)にも見えないということは、今年は姿を現さないということらしい。先日は、母カルガモらしい個体が、水路を注意深く泳いでいたので、てっきり巣の卵を心配しているのかと思ったのだったが、どうやら勘違いだったようだ。

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東京九段の桜は数日前に満開になったようだが、小生の住む船橋でも、今日(3月26日)満開になった。そこで小生は、例年通り近所のすし屋ですしを握ってもらい、花見に出かけた次第だ。

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近所の公園に植えられている緋寒桜が三日ほど前から満開になった。この桜は例年三月半ばごろに満開になるのだが、今年は二月のうちに満開になった。今年は二月になって暖かい日が続き、三日ほど前には五月半ばごろの陽気になったから、花芽が吃驚して咲きだしたのだった。

過日小川洋子女史の小説「博士の愛した数式」を読んで以来、小生も数字とりわけ整数の性質について考えるようになった。頭の体操になるし、なかなか楽しいものだ。そんななかであることに気づいた。3の倍数の下二桁の数字を相互に入れ替えても3の倍数である、ということだ。

国連が主導した核兵器禁止条約が2021年1月22日を以て発効した。米ソはじめすべての核保有国と唯一の被爆国である日本が参加していないので、その有効性を疑問視する見方もあるが、しかし全く無力というわけでもない。核兵器の非人道性が確認され、その使用はもとより、保有や開発まで禁止しているので、実際に核兵器を使用しようとする者には一定の抑止効果があるといえる。条約によって拘束されていなくとも、その行使が非人道的な行為として国際社会に糾弾されるからだ。誰も悪人呼ばわりされることを、ヒトラーやトランプのような者を別にすれば、好んでする者はいないだろう。

画家の安野光雅が94歳で死んだそうだ。小生は安野の大ファンで、画集はだいたい買い揃えてある。また毎年のカレンダーには、いわさきちひろのものと並んで、安野のシリーズものを壁にかけて楽しんでいる。

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舎弟信隆儀昨年夏に六十八歳を以て他界致しました
ついては、当ブログ恒例の年頭挨拶を今年は遠慮させていただきます
その代りと言っては何ですが、先日描いた自画像を披露します
家人に示したところ、よく描けていると言われましたので
小生の葬式の際にこれを遺影写真代わりに使用するよう申し付けたところです
表情がすまして見えますのは、祭壇に飾ることを念頭に置いたためです
皆様のご多幸をお祈り申し上げます

壺齋老人 拝
夢の中で犬になった。しかも牝犬である。なんで牝犬かというと、犬になった小生はオスの蛙を激しく恋したのである。オスの蛙に恋をした小生は、しかしうまく行動することができなかった。つまり恋人らしく振舞うことができないのだ。これはどうしたことかと不思議に思ったが、それは男である小生が牝犬になったことにうまく馴染めないからだろうと思った。そこで、同じく男である蛙に自己同一化しようと試みたが、どうもうまくゆかない。つまりオスの蛙にはなれないのだった。

昨日は、かかりつけ医師のいるクリニックで、市の定期健康診断を受けた。そのなかで身体検査というものがあって、身長や体重などフィジカルなデータを測られる。身長と体重および肥満度などを一度に計れる便利な機会に乘ったところ、体重は58キロになり、小生の生涯最重記録を更新した。一方身長のほうは、166.4センチで、これは若い頃より6ミリ縮んでいた。その理由を小生は、骨が委縮したせいだと常々考えていたのだったが、もしかしたらそうではなく、単に頭が禿げたせいではないかと思ったりした。頭が禿げたぶん、髪の毛の厚みが追加されなくなったために、6ミリ縮んだように見えるのではないか。

米紙TIMEが2020年の最も影響力ある100人の一人に伊藤詩織女史を選んだ。パイオニアの部で選ばれた彼女は、日本でいままで強姦されても泣き寝入りしていた女性たちとは違って、強姦されても黙っていないと声を上げ、心無い連中の誹謗中傷を乗り越えて、女性の権利擁護に尽くしたことが評価された。

いま話題の「ドコモ口座」による詐欺事件。これがネットの見出しに載った時、小生は「どこもろざ」と読んでしまい、どこかの劇場の名かと思ったりした。ところが同じような読み違えをしていた人が他にもいた。人気のあるニュース案内人ビート・たけしだ。たけしも当初、これを「どこもろざ」と読み、どこかの劇場の名かと思ったそうだ(TBSの「Nキャス」で披露)。

安倍晋三総理の突然の辞任はさまざまな反応を呼んでいるが、小生は、その潔さを評価している。死んでも権力の座にしがみつきたがる世界中の権力者と異なり、安倍総理は、自分の職務遂行能力に自信がもてなくなるや、いさぎよく身を退いた。なかなかマネできることではないかもしれないが、小生としては世界中の政治家が模範とすべきだと考えている。

NHKの歴史を検証する番組が、アウシュヴィッツで生きていたゾンダー・コマンドを特集した。ゾンダー・コマンドとは、強制収容所において、ナチスに協力して、ユダヤ人の殺害に従事した人たちのことだ。カポとも呼ばれる。ユダヤ人の同僚を殺害したユダヤ人のことだ。そのゾンダー・コマンドの残した文章が、戦後アウシュヴィッツの地下から発見された。それらの文章を書いた紙はガラス瓶に入れられていたが、なにぶん損傷が激しくて判読困難だったものが、最近のデジタル技術の向上で、なんとか判読することができるようになった。番組は、判読された内容をもとに、ナチスの強制収容所の実態と、そこで生きていたゾンダー・コマンドたちの気持を推測していた。それを知るにつけても、人間という生き物のおぞましさを思わされたところだ。

村上春樹が二か月おきにFM東京でやっているディスクジョッキーを、小生はまだ一度しか聞いていないが、このたび特別編をやるというので聞いてみた。その特別編というのは、約二時間枠のもので、村上がこれをやる気になったのは、コロナ騒ぎでなんでも自粛を強いられている人々の無聊を慰めたいと、かれなりに社会奉仕精神を発揮したものらしい。

「プライバシーが丸裸」と題して、NHKがIT時代における個人情報のあり方について特集する番組を放送した。これまでプライバシーの保護といえば、政府など公共の権力から個人の自由を守るという文脈で論じられてきたが、今日では巨大IT産業による個人情報の収集とそれによるプライバシーの侵害といった事態が強く懸念されるようになってきたという。その動きは、なし崩し的に進んできており、このままだと近い将来に個人のプライバシーは、それこそ丸裸にされるのではないかと強く危惧されるところだ。

コロナウィルスが猛威を振るって、世界中が大騒ぎだ。こんな大きな騒ぎになったのは、欧米諸国が直撃されたからだろう。始めは中国にとどまっていたものが、イタリアを皮切りにヨーロッパ諸国に広がり、更にアメリカにも広がった。いまや感染者数ではアメリカが最高であり、それにイタリアやスペインなどヨーロッパ諸国が続く。今回のコロナウィルス騒ぎは、欧米の問題となっているわけである。

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