日々雑感

米紙TIMEが2020年の最も影響力ある100人の一人に伊藤詩織女史を選んだ。パイオニアの部で選ばれた彼女は、日本でいままで強姦されても泣き寝入りしていた女性たちとは違って、強姦されても黙っていないと声を上げ、心無い連中の誹謗中傷を乗り越えて、女性の権利擁護に尽くしたことが評価された。

いま話題の「ドコモ口座」による詐欺事件。これがネットの見出しに載った時、小生は「どこもろざ」と読んでしまい、どこかの劇場の名かと思ったりした。ところが同じような読み違えをしていた人が他にもいた。人気のあるニュース案内人ビート・たけしだ。たけしも当初、これを「どこもろざ」と読み、どこかの劇場の名かと思ったそうだ(TBSの「Nキャス」で披露)。

安倍晋三総理の突然の辞任はさまざまな反応を呼んでいるが、小生は、その潔さを評価している。死んでも権力の座にしがみつきたがる世界中の権力者と異なり、安倍総理は、自分の職務遂行能力に自信がもてなくなるや、いさぎよく身を退いた。なかなかマネできることではないかもしれないが、小生としては世界中の政治家が模範とすべきだと考えている。

NHKの歴史を検証する番組が、アウシュヴィッツで生きていたゾンダー・コマンドを特集した。ゾンダー・コマンドとは、強制収容所において、ナチスに協力して、ユダヤ人の殺害に従事した人たちのことだ。カポとも呼ばれる。ユダヤ人の同僚を殺害したユダヤ人のことだ。そのゾンダー・コマンドの残した文章が、戦後アウシュヴィッツの地下から発見された。それらの文章を書いた紙はガラス瓶に入れられていたが、なにぶん損傷が激しくて判読困難だったものが、最近のデジタル技術の向上で、なんとか判読することができるようになった。番組は、判読された内容をもとに、ナチスの強制収容所の実態と、そこで生きていたゾンダー・コマンドたちの気持を推測していた。それを知るにつけても、人間という生き物のおぞましさを思わされたところだ。

村上春樹が二か月おきにFM東京でやっているディスクジョッキーを、小生はまだ一度しか聞いていないが、このたび特別編をやるというので聞いてみた。その特別編というのは、約二時間枠のもので、村上がこれをやる気になったのは、コロナ騒ぎでなんでも自粛を強いられている人々の無聊を慰めたいと、かれなりに社会奉仕精神を発揮したものらしい。

「プライバシーが丸裸」と題して、NHKがIT時代における個人情報のあり方について特集する番組を放送した。これまでプライバシーの保護といえば、政府など公共の権力から個人の自由を守るという文脈で論じられてきたが、今日では巨大IT産業による個人情報の収集とそれによるプライバシーの侵害といった事態が強く懸念されるようになってきたという。その動きは、なし崩し的に進んできており、このままだと近い将来に個人のプライバシーは、それこそ丸裸にされるのではないかと強く危惧されるところだ。

コロナウィルスが猛威を振るって、世界中が大騒ぎだ。こんな大きな騒ぎになったのは、欧米諸国が直撃されたからだろう。始めは中国にとどまっていたものが、イタリアを皮切りにヨーロッパ諸国に広がり、更にアメリカにも広がった。いまや感染者数ではアメリカが最高であり、それにイタリアやスペインなどヨーロッパ諸国が続く。今回のコロナウィルス騒ぎは、欧米の問題となっているわけである。

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東京では例年より早く3月22日に桜が満開になったそうだが、小生が暮らしている千葉県の船橋でも、やはり例年より早く21日に開花し、今日(3月26日)あたりにほぼ満開になった。そこで小生は、カメラを提げて近くの公園まで見に出かけた次第。

政府の新型コロナ専門家会議が、国内での感染状況について、「引き続き、持ちこたえているが、一部の地域で感染拡大がみられる」と指摘する一方で、「どこかの地域を発端として、爆発的な感染拡大を伴う大規模流行につながりかねない」と警鐘を鳴らした。これをどう受け取るかで、意見が分かれているようである。ある人々は、コロナの国内での感染は基本的には制御されたと受け取っているし、別の人びとは第二次ピークの可能性が極めて強いと受け取っている。

世界を騒がせているコロナウィルスは、米中の対立をも激化させている。トランプがこれをチャイナウィルスと言って、中国の責任を強調すれば、中国は中国で、米軍が持ち込んだ陰謀の疑いがあると反撃する。その様子は第三者の目には異様に映る。コロナを政争の手段にするのは許されない。

日本の製薬会社が開発したインフルエンザ治療薬アビガン(一般名ファビビラビル)がコロナウィルスによる新型肺炎の治療に有効であると、中国当局が発表したそうだ。それによれば、検査後陽性から陰性になるまでの日数が非投与の11日に対して4日、また肺炎症状の改善率は非投与の62パーセントに対して91パーセントだったという。しかも顕著な副作用は伴わないそうだ。

パンデミック認定されたコロナウィルスが世界経済を直撃している。その影響は当面収まりそうもない。当初は春ごろには収まるだろうと言われていたが、それはパンデミックにならないことが前提の推測であって、パンデミックが宣言された現在では、ウィルス騒ぎがピークに達するのは七月ごろ、遅ければ秋ごろまで長引く可能性もあると推測されている。そのため、世界経済は深刻な状態を呈し始めた。

アメリカでは目下インフルエンザが猛威を振るっている。すでに2600万人が感染し、1万4000人以上の死者が出ているという。中国のコロナ・ヴィルスが大騒ぎを引き起こしているところだが、災厄の規模という点では、こちらのほうが桁違いに大きい。

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今年は小生にとって六度目の年男だ。十二支を以て暦を一巡する慣習は中国に始まって東アジア諸国に広まったものらしい。その十二支に十二禽を配して子年を鼠年などという。小生はその鼠年に生まれたわけだ。生まれて以来暦が六巡して、今年はめでたく七十二歳になる。この年になると、年を重ねることをめでたく感ずるようになるのは、命のせいだろう。

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この写真は、英紙ガーディアンに載っていたもの。ショッキングな映像が印象的だったので、引用した次第。全裸の男女が重なりあうようにして横たわっている。この人たちはこれを通じて、皮を剥がれた動物をイメージしてもらいたいのだそうだ。そう言われれば、人間の裸体に血のこびりついた様子が、皮を剥がれた動物、たとえば鶏やウサギを連想させる。

陰核(クリトリス)は、専ら女性の性的快楽に関わるものだと考えられて来たが、実はそれだけではなく、生殖にも深いかかわりがあるということがわかってきた。イギリスの研究者ロイ・レヴィン氏が、最近医学雑誌 Clinical Anatomyに起稿した小論のなかで、そのメカニズムについて報告している。

今年のMLBワールド・シリーズは異例なことが重なった。優勝したワシントン・ナショナルズは、前身のモントリオール・エズクポズ時代を含めて、球団創設以来50年ぶりのシリーズ出場で、しかも一発で優勝した。エクズポズがナショナルズに変る際には、球団の経営を引き受ける者がいなくて、大リーグ機構が直接経営したということもあり、長い間低迷していたのが、その後経営主体が現れてからは、徐々に他の球団並みになっていき、ついにワールド・シリーズ優勝にこぎつけたというわけだ。

小生が吉永小百合の映像を始めてみたのは中学生の時のこと。映画館に足を運んで「キューポラのある町」という映画に出ている彼女を見たのだったが、その時の彼女の演技というか、彼女の表情に、釘付けにされたことを覚えている。この映画の中の彼女は、まるで観音様のように慈悲深く見えたものだ。小生は、子供心に吉永小百合が好きになり、以来半世紀にわたって彼女のファンであり続けた。その吉永小百合に密着取材した番組をNHKが放送するとあって、小生は夕食をそそくさとすませて、テレビ画面に見入った次第だった。

美空ひばりが死んで30年になるそうだ。そのひばりを小生はこよなく愛しているが、それは母親の影響だった。小生の母親はひばりの大ファンで、食事の時間も惜しんでひばりの歌を聞いていたものだった。ひばりの歌を聞くときの母親の顔は仕合せそのものだった。その母親の顔を見るのが好きで小生は、ひばりのことも好きになったというわけである。そのひばりを、AIの技術を使って今に蘇らせようというプロジェクトが進んでいて、その成果をNHKが披露するというので、小生は胸を高らせながらテレビ画面に見入ったのだった。

旧友松子が死んで一年が経った。そこで残されたものとしては一周忌の墓参りをしたいと思い、山子が代表をつとめて、未亡人に墓の所在等をたしかめたところ、不案内なものにはなかなか行き当らないでしょうといって、一緒に行ってくれることになった。そんなわけで、彼岸の前日の日曜日に、桜木町の駅で待ち合わせをした(山子夫妻、落子、小生そして未亡人)。墓地は根岸霊園といって、本牧方面にあるのだが、交通の便が悪く、桜木町からバスでアクセスするのがよいというのだ。

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