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ストラヴィンスキー ①バレエ《ペトルーシュカ》 ②バレエ《春の祭典》 指揮:ピエール・ブーレーズ クリーヴランド管弦楽団 録音:1991年 ブーレーズは1969年に同じオケでハルサイを録音しており、これは22年ぶりの再録音盤です。第1回目の録音での明晰で解像度の高い表現は、ハルサイの理解を一気に深め、センセーショナルな成功を収めましたが、この2回目の録音でも明晰さは変わらず、その上に音色が豊かになり、かつ構造的な練り上げが入念になったと思います。より円熟味を増したブーレーズのストラヴィンスキーは、聴きやすさも備えています。2017年の名曲名盤500では、①は第2位、②は第3位に選定されています。 新旧両盤共に誉れ高いブーレーズのハルサイですが、新旧かなりイメージが違います。根本にあるのはストラヴィンスキーの調性にとらわれない音楽、巨大なオーケストレーションで、バッハ、ベートーヴェン、ブラームスと慣れ親しんだ人には荒々しくて、乱暴に聞こえるはずです。旧盤はまさにその荒々しさを前面に出した演奏でしたが、新盤はパートそれぞれは非常に美しく丁寧に演奏されていて、でも全体として聞こえてくる音楽はそれなりに荒々しいといった感じでしょうか。個人的には録音の新しいせいもあるかもしれませんが、この新録のほうが好きです。この曲はむしろ凶暴な演奏のほうが多いので、この演奏のような、抑えの利いたハルサイはむしろ珍しいのではないかと思います。旧盤しか聞いてない人も是非利いてみてください。 初演以来、スキャンダルさをもって登場した「春の祭典」では、それに引きずられ演奏も過度にアクセントをつけたものも多いですが、ブーレーズは、緻密な構成と音楽の純度を高め、冷静に劇的な叙事詩としてこれを表現しているように感じます。一方、「ペトルーシュカ」も同様なアプローチですが、細部をゆるがせにせず、リズムとメロディの最適バランスをもって、管弦楽の精華とでもいうべき高みに達しています。いまだベスト盤の一角を占める名演です。 国内盤、帯無し、盤面傷無し 帯はありませんがそれ以外は新品に近い美品です ＊まとめ買い値引き致します(要事前コメント) 2枚購入→150円引き、3枚購入→300円引き 4枚購入→450円引き、10点以上は全品150円引き
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