ガザのホロコースト

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アメリカがエルサレムに大使館を移転したことがきっかけでパレスチナに緊張が高まり、ガザの住民がイスラエル軍に攻撃された。死者は六十人以上、負傷者は二千七百人以上と言われ、近年では最大規模の犠牲が出た。テレビ報道等で流れてくる映像を見ると、生まれたばかりの子どもまで標的になっているこの虐殺は、ホロコースト以外の何物でもないと感じさせられる。

かつてユダヤ人はヨーロッパ諸国でホロコーストの対象とされた。その意趣返しというわけか、いまではかつて自分たちが受けたホロコーストの悲惨を、パレスチナ人を相手に強要している。かつてのユダヤ人同様に、ガザというゲットーにパレスチナ人を封じ込め、ほとんど丸腰の人間を相手に大量殺戮を行う。その様子を見ると、人間らしい感情を持っているものなら、身の毛のよだつ不気味さを感じるだろう。

このホロコーストをユダヤ人のネタニアフがたたえるのは不思議ではないかも知れないが、本来部外者のはずのアメリカのトランプまでが擁護している。トランプの娘婿クシュナーなどは、殺したユダヤ人より、殺されたパレスチナ人のほうが悪いと放言する始末だ。そこには人間としての良心のかけらも感じられない。

ドナルド・トランプには、今年のノーベル賞平和賞の呼び声もあるようだが、むしろネタニアフとともにイグノーベル賞が相応しいというべきだろう。パレスチナ人をホロコーストによって殲滅することで、彼らの抵抗を無化し、その分世界から紛争のタネを取り除いたという理由からだ。(写真はAFPから)





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