人間の科学

頭部の移植

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移植医療の進歩もついにここまで来たか! これは、人間の頭部の移植が具体的な日程に上るようになったという記事に接した時の筆者の率直な驚きである。角膜や一部の内臓の移植から始まり、いまでは四肢を含め人間の殆どのパートが移植可能になったとはかねがね聞いていたが、まさか人間の頭部まで移植できるようになるとは、夢にも思わなかった。それが、条件さえ整えば具体化できる事態にまで至ったというのだ。

ハゲがいない時代:人類史の新たな段階

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「ハゲがいない時代」がやってくるというニュースを見て複雑な気持ちになった。再生医療の発展の一環として、毛髪の再生の研究が進んでいて、他の器官に先駆けて実用化される日が近いのだという。実用化されれば、薄毛の人には福音となるし、すでにハゲてしまった人にももう一度毛が生えてくる望みがあるそうだ。

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写真(National Geographicから)は、原始人類の可能性が高いとされるホモ・ナレディ( Homo naledi )。最近、南アフリカ・ヨハネスブルグの北西約50キロの所にあるライジング・スター洞窟の奥まったところから発見された骨の一部をもとに再現されたものである。この洞窟からは15体分の骨が回収されたが、そのうちの大部分は幼児のもので、そのほかいくつかの子どもの骨と一人分の老人の骨が見つかった。

新たな万能細胞「STAP細胞」の可能性

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理化学研究所のスタッフ(小保方晴子女史ら)が作成に成功した万能細胞「STAP細胞」には、iPS細胞と比較してどんなメリットがあるのか。まず非常に効率よく作ることが出来ること、これはなんといっても決定的メリットだ。その上でiPS細胞と違ってガン化する恐れがないこと、これも非常にすばらしいメリットだ。安全性が高く、しかも容易に作成できるとなれば、今後の再生医学に計り知れない推進力をもたらすだろう。

パレオダイエット(Paleo Diet)

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飽食時代の今日、肥満を気にする人々の間でパレオダイエットが人気を集めているそうだ。パレオダイエットのパレオとは Paleolithic のパレオのことで、要するに旧石器時代の人類が食べていた食事という意味だ。我々現代人と違って彼らは肥満とは縁がなかった。肥満するほど大量の食事をとらなかったこともあるが、そもそも彼らの食事に肥満をもたらなさない効果があったことがわかってきて、これなら食事量を減らさなくてもダイエットができそうだというので、人気が出たということらしい。

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魚もうつ病になると聞いてびっくりした。魚も天敵に長い間直面して強いストレスを感じ続けていると、うつ病になるというのだ。そういっているのはNHKの特集番組「NHKスペシャル病の起源:うつ病~防衛本能がもたらす宿命」のナレーターだった。この番組は、うつ病の起源を追っていたのだが、うつ病というのは基本的には脳の病だということで、脳を持っている生き物なら誰でもかかる、と言いたいらしかった。脳はあらゆる脊椎動物が持っている。魚も脊椎動物のれっきとした一員だから、うつ病になるのは当たり前だ、ということらしい。

ピロリ菌と戦う

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今年の夏、胃の内視鏡検査をしてもらったところピロリ菌が見つかったと言われた。ピロリ菌という名は聞いたことがあるが、それが人体にどのような影響を及ぼすかまでは知らなかったので、医師に聞いてみたら、がんになるリスクが高くなると言われた。でも心配することはない、薬を服用することで簡単に除菌することが出来るから、この際除菌しておきましょう。幸いなことに、除菌治療について今年の春から保険が適用されることになったし、除菌しない手はありませんよ。こういわれては、しないわけにはいかない。

体内の微生物は胎児の段階から存在する

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バクテリアや細菌などの体内微生物は、大部分が生まれて以降に侵入し、母親の子宮の中では無菌状態だと考えられてきたが、最近の研究の結果、そうではなく、すでに胎児の状態で母親から受け取るのだということがわかってきた。その最近の研究状況を、医療ジャーナリストとして知られるカール・ジマーがNYTのコラムの中で紹介している。Human Microbiome May Be Seeded Before Birth By CARL ZIMMER New York Times

脳卒中:病の起源

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NHKスペシャル「病の起源」第二集は脳卒中の特集だ。脳卒中は人類だけに見られる病だという。人類の兄弟分たるチンパンジーには、野生状態では見られない。ということは、これは人類が進化の代償として背負った病気の代表格ともいってよい。

がん:病の起源

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NHKスペシャル「病の起源」第一集は「がん」の特集だ。がんは多細胞生物の宿命と言われており、人間以外の動物でもかかる。そのひとつの証拠として、1億5千万年前に生きていた恐竜の化石からもがんの痕跡が見つかった。しかしその発病率は、人類の場合飛躍的に高い。兄弟分のチンパンジーと比較しても、チンパンジーのがん死亡率が2パーセントなのに対して、人類(日本人)のそれは実に30パーセントである。何故、人間はこんなにもがんになりやすいのか。その秘密は人間の進化にある。人間は進化の代償としてがんになりやすい宿命を背負ったというのだ。

病の起源:進化医学の発展

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ガン、糖尿病、腰痛、アレルギーなど、人類は様々な病気に悩まされているが、こうした病気の中には、人類特有といえるものがある。たとえば腰痛。これは人類の兄弟分たるチンパンジーには殆ど見られないのに対して、人類では実に四人に三人の割合で悩んでいる。これは、人類が二足歩行したことによってもたらされたものだ。このように、人類の進化の代償としてもたらされた病気が沢山ある。そうした病気のメカニズムを解く学問を進化医学というが、この医学によって病気に新しい光があてられ、ついては今後の予防につながっていく可能性があるのではないか。そんな期待を込めて、NHKが進化医学の現状を紹介していた。NHKスペシャル「病の起源」シリーズがそれだ。その第一回目が先日(5月18日)の夜放送され、筆者は興味深く見た。

男の魅力:身長、肩幅、ペニス・サイズ

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男の魅力をなんで評価するか難しいところだが、もっとも手っ取り早いのは、身体的な特徴からはかることだ。これなら、計数的な評価ができる。そんなわけで、男の魅力を構成する代表的な要素として、身長、肩幅、弛緩時のペニスの大きさ、この三つをとりあげ、それぞれがどんな大きさの時にもっとも魅力を感じるか、御婦人たちにアンケート調査をした研究グループがある。オーストラリア国立大学のモーツ教授のグループだ。

解凍されたアイスマン

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1991年にアルプス山中で発見され、これまで冷凍保存されてきたアイスマンのミイラが、初めて完全解凍された。その様子をNHKが放送していたのを興味深く見た。(NHKスペシャル:完全解凍!アイスマン~5000年前の男は語る~)

スポーツ中の脳震盪を防ぐには

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サッカーやラクロスといったスポーツでは、女子の方が男子より脳震盪になる確率が高い。それには頭の大きさに比べた首の大きさや強さが関わっている。そんな研究結果を、スポーツ医学の研究グループがまとめたそうだ。

精子の減少傾向が続いている

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1992年のブリティッシュ・メディカル・ジャーナルに発表された生殖学に関するある研究論文は、男性の精液中に含まれる精子の数が、今後半世紀の間に、1ミリリトルあたり1億1300万体から6600万体へ半減するだろうと予想していた。このたび、フランスの研究者たちがヒューマン・リプロダクションに発表した研究は、この趨勢を跡付けるものになっている。

セックスがいやだなんて

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セックスがいやだなんて、とんでもない。セックスほど素晴らしいものはない。大部分の健全な人々はそう思っているのではないか。ところが、大部分の人がセックスに積極的であるのには、それなりの背景がある。その背景を取り去ると、人間というものは、そう簡単にはセックスを楽しめないものらしいのだ。

山中伸弥教授にノーベル賞

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今年(2012)のノーベル賞医学・生理学賞が山中伸弥京都大学教授に贈られることとなった。共同受賞者であるイギリスのガードン博士とともに、細胞の初期化(Reprogramming)に関する研究が評価されたものだ。

首吊りの力学:漱石の"猫"とホートン

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読書誌「図書」の最近号に載っていた筒井泉氏の「漱石の"猫"とホートン」と題する小品を大変興味深く読んだ。ホートンという十九世紀のイギリスの学者が書いた「首吊りの力学」という論文を、漱石が「吾輩は猫である」の一節で紹介しているというのだ。その題名もずばり「首吊りの力学」。筆者が「猫」を読んだのはもう何十年も前のことだから、そんな一節があったなどとは、すっかり忘れ去っていたが、筒井氏が紹介しているホートンの論文には、別の面から興味をそそられたわけである。
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