子なしカルガモたち

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昨日に続き今日も長津川へカルガモを見に行った。例のところに直行し、カルガモたちがいるかどうか水面をのぞいてみた。すると二組とも見えない。どこへいったかと思ってあたりを見回すと、大人のカルガモが五羽、一列になって泳いでいるのが見えた。これらのカルガモたちは、どういうつもりでこんなところを泳いでいるのだろうか、と不思議になる。昨年以前にここで生まれたヒナたちの一部なのだろうか。雌雄の区別はつかない。二組のカルガモたちの、母親の同胞かもしれない。その可能性は高い。姉妹が子を産んだのを、同胞として祝福しているのか。それにしてはその同胞たちと彼女らの子供たちの姿が見えない。

そんなことを思っていると、やや上流のほうからクワックワッという鳴き声が聞えて来た。どうやら、所替えをしたようだ。声だけで姿は見えない。草むらのなかに潜んでいるのかもしれない。

川沿いに歩き出すと、やや下流のところで一組の親子が泳いでいるのが見えた。ヒナを数えると七羽いるから、最初にみた親子に間違いない。ヒナたちはみな元気で、母親の近くを泳ぎ回りながら、水に首を突っ込んでは苔のようなものを食べている。なかには勢いよくジャンプするヒナもいる。生まれてきたのがうれしくて仕方がないといった様子だ。

一方大人のカルガモたちは、あいかわらず隊列を組んで悠然と泳いでいる。かれらには別に急ぐ理由はないので、このように悠然としているのだろう。それとも、子を持たない身の悲しさをかこっているのかもしれない。そんなカルガモを見ていると、飽きることがない。





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