ニホンカワウソ絶滅

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先日ニホンカワウソの絶滅が宣言されたというニュースがあった。1979年に四国で目撃されたのを最後に目撃例がないことから、すでに絶滅したのではないかと考えられてきたが、環境省によって正式に絶滅が宣言された次第だ。昭和まで存在が確認された哺乳動物で絶滅したのは、これが初めてのことだという。

カワウソはかつて日本列島の広範囲で生息していた。しかし生息の場である清流が消えていくのにしたがって姿を消していった。四国にはそうした清流がかなり後まで残っていたこともあり、昭和40年代まで細々と生きていたようなのだが、そこからも清流が無くなっていき、生きる場所を失ったのが響いたようだ。

カワウソは河童のモデルとも言われ、日本人にはおなじみの動物だった。しかし河童と違って性格は至って温和、ひとに危害を加えるようなことはない。そこが狐や狸とは違うところとされた。

正岡子規はニホンカワウソを愛し、自分の書斎を獺齋書屋と名付け、みづからを獺齋書屋主人と称した。四国松山の出身である子規にとっては、ニホンカワウソは非常に身近な存在だったのだろう。(写真はウィキペディアから)


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