田中真紀子大臣に期待する

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野田政権の内閣改造人事で田中真紀子さんが閣僚に返り咲いた。文部科学大臣だ。小泉政権下で外務大臣になった彼女だが、官僚たちとのバトルが泥沼化し、ついにその責任を取らされる形で解任されたのが10年前のこと。それ以来、陣笠議員としての活動はともかく、大臣には二度となれないだろうと誰もが思ってきたところだから、今回の復帰劇はちょっとしたサプライズだ。

このことに関しては、政敵たちが批判しているのはともかく、仲間内でもなぜ今田中真紀子なのかといった議論が起きているそうだ。マスコミの論調にも否定的な意見が多い。中には彼女の人間的な欠陥をあげつらって、大臣としての資質に疑問を呈し、そんな彼女を大臣にした野田総理大臣の罪は大きい、などと大げさに騒ぎ立てる者もある。

しかしそんな論調は気にする必要はない。またそんなことを気にする女でないのが、真紀子さんのいいところだ。自分の信念に従って、正しい政治を行い、国民の幸福度を少しでも高めてもらいたいものだ。

10年前に彼女が当時の小泉総理大臣に捨てられた時、国民が同情したのは彼女の方だった。小泉政権は彼女を首にしたことによって、支持率が大幅に低下したほどだ。それは彼女が正しいことを行っていたことを国民が評価していたからではないか。

彼女が辞めさせられた後に、政敵はおろかマスコミまでが大合唱をして、彼女を誹謗中傷した。そうすることで、自分たちのやましさを解消し、彼女一人を悪者にしようという魂胆がミエミエだった。しかし、彼女はいくら批判されても、ひるむような女ではない。また、自分の信念に従って行動している限り、政治の女神も彼女を応援してくれるだろう。

就任の挨拶でいった言葉がしびれる。金太郎飴のように画一的な人間を作るのではなく、一人一人が皆それぞれ違っている、そんな個性を尊重する教育に努めたい、そういったのだ。

是非この理念を日本の教育の中に定着させてもらいたいものだ。

マスコミが心配している官僚との関係について言えば、衝突を恐れずにガンガンやってよい。それが真紀子のいいところだ。文部官僚は外務官僚より手ごわい可能性が強いが、真紀子の腕力を以てすれば、一ひねりにして服従させられるだろう。(写真はAPから)


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