企業経営者のサラリーはどれくらいが妥当なのか、こんな疑問が欧米の業界筋で話題になっているそうだ。というのも、アイルランドに本拠を置く格安航空会社で目下ヨーロッパ最大の航空会社ライアン・エアの雇われ社長が、自分のサラリーは働きぶりに合わないほど低いとぼやいたからだ。
話題の社長(写真:ロイターから)はマイケル・オリアリー氏。氏の昨年の年収は120万ユーロだったが、これは従業員の平均賃金の20倍にあたる。ところが氏は、自分は普通の従業員の50倍は働いており、その甲斐あって年間8000万人の乗客を運んだ。エア・リンガスの社長は900万人の乗客を運んだだけなのに、自分より多い130万ユーロもらった。不公平だ、というわけである。
事情通によれば、氏は自分の能力をアピールすることで、もっと高いサラリーで引き抜いてくれる航空会社を探しているということらしい。
それにしても、大企業の社長が自分のサラリーについて不平をいうとは、何とも大人げない話だ。
ちなみに日本の経営者で最も高いサラリーを懐にしているのは日産のゴーン社長だ。その年収は日本の会社社長ではただ一人10億円を超える。
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