あひるたちとの新年会:新宿西口「三代目網元」にて

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あひるの仲間たちと新年会を催した。場所は昨年同様新宿西口の海鮮酒場「三代目網元」。参加したのは、ミーさんあひる、オーさんあひる、しずちゃんあひる、よこちゃんあひる、いまちゃんあひる、それに今年は珍しくあんちゃんあひるも参加した。あんちゃんあひるが加わるのは七、八年ぶりのことだ。少尉あひるは体調を崩したと言って参加しなかった。

他のメンバーのことが話題になる。福ちゃんあひるはボランティアを組織して目下東北の復興に身を捧げているそうだ。早さんあひるは一時京都に住んでいたが今は東京に戻って隠居している、けれど病気がちで外出もままならないという。たんちゃんあひるやかとちゃんあひるとは耐えて連絡がなくなったそうだ。

生ビールで乾杯した後、しずちゃんあひるが魚の見積もりをする。刺身がうまいのはいつものことだ。しずちゃんあひるは最近ここを根城にして謡曲の仲間とつきあっているそうだ。その彼女が筆者のために手作りのメガネケースをくれた。

あんちゃんあひるは、定年より早く辞めたけれど、その後何かやっているのかいと聞いたら、何もやってないという。細君が稼いでいるので自分は主夫業に専念だなどと威張っている。長く見ないうちに聊か太ったようだけれど、陽気な性格はかわらない。今年は是非旅行にも加わりなさいよと静ちゃんあひるが進める。あんちゃんあひるが加わると雰囲気が俄然賑やかになり、旅行の楽しさが一段と増すのだ。

その旅行だが、今年は東北の三大祭を見に行こうということになった。全部見るのは日程的にきついので、二つばかり選んでいくことにしよう。旅の算段はよこちゃんあひるにまかせるから、ひとつよろしくやってください。

酒が入ってくるにつれて皆だんだんと饒舌になる。筆者もいい気持になったついでに今日の見聞を披露したりする。今日はいつもの通り近所の公園を散歩した折に柔軟体操をやりながら左右の手を交互に振り回した、するとどういうわけか付近にいた鳩たちが次々と集まってきてそのうち大集団になった。鳩の目には筆者の振り回す手が魅力的に映っているようなのだ。こんな習性が果して鳩にあるのかどうか、誰か知っている者がいたら教えてくれないか。こういうと、鳩はおそらく餌がもらえると思って集まってきたのだろうと誰かが言う。ふうん、そういうことなのか。

また最近遊歩道を散歩していると、決まって一匹の猫が道端に待ち構えていて、ニャーオと挨拶してくれる、といったところ、それは餌をやるからでしょうと誰かが言う、いや、餌はやってないが、何故か挨拶されるんだ。

ミーさんあひるの方は、昨年家を建て直したのだそうだ。しずちゃんあひるによれば、5千万円近くかかったそうだ。本人の口からいわないのは謙遜しているせいだろう。筆写にはとてもそんな金は払えない。

少尉あひるが体調を壊した原因はどうも働き過ぎらしい。少尉は齢70を超えてなお労働に喜びを感じる立派なあひるなのだが、体をこわすまで働き過ぎるのも考え物だ。

我々の仲間も随分と年をとったものだが、体力の続く限りは旅路を共にし、仲良くやりましょう。そういって気持ちよく解散した次第だ。





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