日本うなぎが絶滅危惧種に指定

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環境庁が日本うなぎを絶滅危惧種に指定したそうだ。レッドリストと呼ばれる一覧表の中で、「近い将来に野生での絶滅の危険性が高い」とされる「絶滅危惧1B類」というのに指定したのだという。これは3ランクある絶滅危惧種のうち2番目に位置するということだ。

このリストには法的な強制力はなく、したがっていますぐうなぎが食えなくなるといった事態にはならないらしいが、うなぎの保護を求める運動が高まることは当然予想されるので、今後は計画的な資源保護に向けての努力が叫ばれるようになるだろう。

日本うなぎの生産量はピーク時の1960年台には年3000トンばかりだったのが、1993年に1000トンを割り込み、2011年には229トンにまで減ってしまった。養殖に使われる稚魚のシラスウナギの収穫量も激減した。乱獲が主な原因だと見られている。このままでは、近い将来に絶滅する可能性が高い。

うなぎ好きの日本人は世界で消費されるうなぎのうち7割を食っているそうだ。だから、うなぎの資源保存に向けての日本人の責任は大きいと言えるかもしれない。食ってばかりではなく、育てる姿勢が必要だ。そのためには、まだまだ分からないことが多いうなぎの生態についての研究を強め、繁殖技術の確立を図ることなどが期待される。

うなぎと並んで日本人が好きなドジョウのほうも、外来種などとの交雑が懸念されているところから、「情報不足」に指定して、今後の研究及び資源保存に向けてのはずみにしたいということだ。にほんうなぎも、6年前に「情報不足」に指定された上で今回の指定になっているから、ドジョウもいずれ絶滅危惧種に指定される日が来るかもしれない。





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