フクロウの首が自在に回転するわけ

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フクロウの首が自在に回転することは今までにも知られていた。最大270度の角度まで回転するそうだ。このことでフクロウの視野は広が130207.owl.jpg

り、捕食や防衛の能力を拡大することができる。何故そんな能力が身に着いたのか。そのわけをアメリカ、ホンズ・ホプキンス大学の研究チームが解明した。

それによれば、フクロウの瞳は眼球の中で固定されていて、我々人間やほかの動物のように自由に動かすことが出来ないようになっている。それでは視野が極端に狭くなるので、生きていくうえでは都合が悪い。そこでフクロウは、瞳を動かすかわりに首を動かすことで、同様の能力を発揮する方向に進化したというのである。

フクロウの首は、解剖学的に見て、自在に動くことが出来るようになっている。脊椎とのつなぎ目が一つで、回転しやすいようになっていることに加え、回転によって血管が圧迫された場合に備えて、動脈のバイパスが形成されているというのである。

フクロウの仲間である鷲も、首を後ろに向ける能力をもっているということだ。(写真はナショナル・ジオグラフィックから)


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