火星に生命誕生の条件が存在

| コメント(0)

130307.Grotzinger-nasa.jpg

火星探査期キュリオシティが採取した岩石から生命誕生に不可欠な六つの元素(硫黄、窒素、水素、酸素、リン、炭素)を検出したと、NASAが発表した。このことからNASAは、「火星にはかつて微生物の生存に適した環境があった」とつけくわえた。

これらの6元素は地球上の生命のDNAや細胞膜などを構成する必須元素である。またこの他に、硫酸塩も見つかったというが、地球には硫酸塩を利用して生きる細菌がいることから、火星にもかつて同じような生物がいたことを推測させるという。

しかし、これらは生物誕生のために必要条件というだけで、これらをもとに生物の存在を確定できるわけではない。生命の存在を確信するためには、生命の化石など、直接的な証拠が必要だということらしい。

ともあれ、火星に生命存在の可能性を伺わせる条件が現れたことで、火星探求は一段進んだ段階に入ったといえそうだ。(写真は赤道付近のクレーターから採集した岩石:NASAから)


関連サイト:地球と宇宙の科学 





コメントする

アーカイブ