交詢社は、実業家の社交クラブとして、福沢諭吉が設立したものである。時に明治13年(1880)、日本における社交クラブの草分けともいうべきものだ。
本拠の建物は銀座6丁目の西側にある。前の通りが交詢社通りとなっているのは、この建物が銀座にあっても老舗であることを物語っている。
震災後の昭和4年(1929)に建てられたコンクリート造りの建物が歴史的建造物として高い評価を受けていたが、2004年に建て替えられた。その際に、既存の部分がファサードの一部に取り入れられて保存された。
(ファブリアーノ300g、28×38cm、2013年1月)
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