日本人にも10秒の壁が超えられるか:陸上100メートル走

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日本人が陸上短距離走に弱いのは体質的な宿命だと嘗てはいわれていたものだ。長い間陸上短距離走は、黒人選手たちの独壇場であり、白人でさえもなかなか及ばなかった。まして日本人を含めた所謂黄色人種にとっては、体力の壁が厚すぎるといわれたものだ。 

しかしそんな弱音を吹き飛ばすような事態が起こった。京都洛南高校三年生の桐生祥秀選手が、公式戦で10秒01のタイムを出したのだ。あのボルト選手でさえ、17歳の時の最高記録は10秒03だった。この分では、彼が近いうちに10秒の壁を破ることはほぼ確実であり、世界のトップレベルの選手と互角の戦いをするのも夢ではない。

うれしいことに桐生選手の快挙は孤立した現象ではない。ロンドン・オリンピックで10秒07を出した山縣亮太選手も、20歳を迎えてますます充実し、10秒を超えるのはほぼ間違いないと期待されている。

このように、10秒の壁を超えるような選手が複数出てくると、その追い風がまわりにも吹きわたり、日本人全体のレベル向上につながると期待される。

順調にいけば、次のオリンピックでは日本人選手が100メートル走の優勝を争うようなことが、実現するかもしれない。

 





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