エミリー・ディキンソンの詩から「嵐の夜よ!(Wild nights! Wild nights!)」(壺齋散人訳)
嵐の夜! 嵐の夜よ!
あなたと一緒なら
嵐の夜もすてきな
ひと時にかわる
心が港で安らいでいれば
風なんか気にならない
羅針盤もいらないし
海図も不要
エデンの園を漕いでるみたい
ああ 海よ!
錨をおろしたい
今夜 あなたの中に
この氏は、ディキンソンには珍しく、恋人との愛を歌ったとする解釈が一般的だ。その恋人が果して異性の人なのか、あるいは同性の人なのかはわからない。あるいは、それは人間ではなく神なのだ、とする解釈もある。
WILD nights! Wild nights!
Were I with thee,
Wild nights should be
Our luxury!
Futile the winds
To a heart in port,--
Done with the compass,
Done with the chart.
Rowing in Eden!
Ah! the sea!
Might I but moor
To-night in thee!
関連サイト:英詩と英文学
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