広がる?日本はずし

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朴槿恵韓国大統領が、就任後日本を差し置いてまず中国を訪問し、習近平国首席との間で韓中間の緊密な関係を演出した。これについて感想を聞かれた菅官房長官は、「日韓は・・・重要な隣国同志だ」と答えたが、その重要な隣国同志が、いまだ首脳会談を開けていない状態については、コメントしなかった。
一方、先日北アイルランドで開かれたG8サミットの席上、日本の安倍首相はオバマ大統領と会談するチャンスだったにかかわらず、あえて会談を行わなかった。このことについて、池上彰氏が朝日新聞に寄せた文章の中で、それは実に不自然であるとしたうえで、同行した日本のメディアが、これについて何らの不思議も感じていないのはもっと不思議だという旨の批判を行っていた。

おそらく、安倍首相に同行した日本のメディアは、政府筋からの言い分をそのまま鸚鵡返しに書いたに過ぎないのだろう。彼らには、政治情勢を客観的に分析できる能力がないようだから。

それにしても、安倍さんは、韓国始め近隣の諸国と付き合ってもらえないばかりか、最重要の同盟国で、しかも兄貴分たるアメリカの親分とも付き合ってもらえないというわけだ。

なぜそうなのか。安倍さん自身がわからなければ、メディアの諸君がわかりやすく解説して、わからせてやるのが彼らの使命だろう。

なぜ今、隣人諸国のみならず同盟国にまで、日本はずしともいうべき状況が広がっているのか。政治に携わる人間はもとより、日本人全体がもっと真剣に考えるべきだろう。


関連サイト:日本の政治 






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