クラゲの来襲

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地中海の方々の海岸でクラゲの来襲が頻発するようになっているそうだ。スペインの海洋学者ホセ・マリア・ヒリ(Josep Maria Gili)氏によれば、過去には10年乃至15年の周期でクラゲの来襲が見られたが、近年は、2005、2006、2007、2011、2012、2013年と言った具合に、かなりな頻度で来襲するようになった。このことで、海水浴への影響がでるのは無論、様々な影響が指摘されるという。

もっとも深刻なのは、クラゲの増加が漁業に及ぼす影響だ。スペインの猟師の印象でも、クラゲが多い年は漁獲量が減少する。増えたクラゲが、魚の卵や小さな魚を食い尽くすからではないかと推測している。

クラゲが増えた原因として、ヒリ氏はいつくか推測している。まずは、天敵となる魚の減少だ。これには、人間による魚の乱獲が影響している。ついで、海洋の汚染。それによって、生息できなくなる魚が増加する一方、クラゲは汚染に強いので、相対的にクラゲが有利となり、その結果クラゲの大繁殖につながるというわけだ。同じようなメカニズムは、地球温暖化に伴う海水温の上昇にもあてはまる。海水温の上昇によって生息に不利となる魚があるいっぽう、クラゲは高温に強いときている。

こうしてみると、クラゲの増加は、人間によるエコシステムの破壊に遠い原因があるといってよい。

そのクラゲは、今世界中で1500種類が確認されている。砂粒のように小さなクラゲから、全長2メートルの巨大なクラゲまで色さまざまだ。

クラゲがもっとも多く生息しているのは、東シナ海から日本近海にかけての海だ。中国人は昔からクラゲを食う習慣があるが、その習慣を生かして、どんどんクラゲを食った方がよい。日本人も、うなぎのかわりにクラゲを食ったほうがよい。中国人と日本人の胃袋を合わせれば、かなりなクラゲを平らげることが出来るはずだ。その習慣は世界中の人々にもぜひ進めたい。世界中の海がクラゲで埋め尽くされる前に、人間の胃袋に封じ込めてしまうという、かしこい戦略だ。(写真はライオンのたてがみクラゲ:AFPから)


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