示兒:陸游の辞世の句

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陸游の辞世の七言絶句「兒に示す」(壺齋散人注)

  死去元知萬事空  死し去りては元より知る萬事空しと
  但悲不見九州同  但だ悲しむ九州の同じきを見ざるを
  王師北定中原日  王師北のかた中原を定むるの日
  家祭無忘告乃翁  家祭忘るる無かれ乃翁に告ぐるを
死んでしまえば何もかも空しいことはわかっている、だが全国が統一されることを見ることなく死ぬのは悲しい、もし皇帝の軍隊が中原を平定したら、必ず祖先をお祭りして、そのことをわしに知らせるのを忘れないように


嘉定二年(1209)12月29日、陸游は85歳の高齢で死んだ。死ぬ直前、陸游は子孫たちに一片の詩を残した。これは彼の辞世の句と言ってもよく、「剣南詩稿」全85巻の最後に置かれることともなった。詩の中で陸游が訴えていることは、改めて解説する必要もあるまい。


関連サイト:陸游を読む 






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