都の女性教員がAVに出演

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都教委に雇われている女性非常勤講師が無修正のアダルト・ビデオに出演していたというネット上のゴミ記事を読んで驚いた。この記事はサンケイが配布しているもので、それによるとこの女性講師は、「先月30日、無修整であることを知った上でわいせつ動画に出演したとして、わいせつ電磁的記録媒体頒布幇助(ほうじょ)の疑いで、静岡県警に逮捕された」ということだ。かつて都教委に席を置いていたものとしては、「驚いた」ではすまないものを感じる。

敗戦後しばらくたつまで、都の女性事務員には銀座の街頭に立って男の袖を引いた者があったという話は、先輩職員から聞いたことがある。そうした女性たちは、戦後の混乱期に女一人で生きていくのに困難を感じる者があっただろうとは、小津安二郎や溝口健二の映画などからもわかる。売春しなければ生きていけない、買春は生きることにこだわった最後の自主的行為なのだ、と溝口健二は買春する女性の側に立って、問題を提起していたものだ。

だが豊かな社会と言われる現代社会にあって、女性が売春(AVの中のセックスも売春の一形態だ)するというのは、どういう事情によるものなのか。

今回のこの女性のケースについては、事情はよくわからないが、彼女がたとえ非常勤講師という身分でも特別公務員であることにはかわらないので、公務員に課せられた信用失墜行為禁止義務の規定から免れられない。非常勤講師だから売春をしてもいいということにはならない。

それにしても、女性が売春に走るということは、買春が簡単に成立しうる条件があるからだろう。ということは、買売春を禁止した売春防止法がざる法になっているということだろう。大阪の某市長のように、政治的影響力を持つものまでが、風俗(売春)の効用を強調するような時代環境だ。(日本はいつからスケベ天国になったのか)

だから、この時勢、この女性教員だけを非難して終りということには、中々ならないだろう。





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