アドルフ・ヒトラーの悪名高い著作「我が闘争」が、2013年のベストセラーになったそうだ。ただし、プリント版ではなくデジタル版でだ。この本がKindle から販売されるや、ものすごい勢いで売れ続け、遂にはベスト・セラーになったということのようだ。
「ハフィントン・ポスト」に投稿された記事は、その原因を次のように分析している。
プリント版だと人の眼につきやすいから、要らぬ誤解を招くリスクも高い。例えば書棚に置いてあるところを友人に見られたり、電車の中で読んでいるところを他人に見られたりしたら、こいつはファシストではないかと疑われる可能性もある。そんなこともあって、これまでこの本のプリント版は売れなかった可能性が高い。
しかし、eBook の形なら、人目を気にしないで読んでいられる。スケベな人たちがパソコンでポルノを楽しむのと同じように、ファシズムに深い関心を持つ人々が、人目を憚らずに「我が闘争」を読むことが出来る、そういうわけで爆発的に売れるようになった。
こう分析したうえで、それはいろんな意味でよいことだ、とこの投稿記事の筆者は考えているようだ。(写真は「我が闘争」のプリント版のカバー)
(参考)'Mein Kampf' Was A 2013 eBook Bestseller : Huffington Post
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