
デンマークの動物園が飼育していたキリンを殺したうえに、その遺骸をライオンに食わせたというので、動物を愛する人々の間で大騒ぎになっているそうだ。
殺されたのは1歳6か月になるオスのキリン。動物園では、キリンの集団内で同じ遺伝子を持った個体が増えたので、近親交配を避けるために処分したと説明しているそうだが、もっと他にやりようはなかったのかと、批判の声は止まない。
たしかに、動物園の説明は説得性にかける。近親交配が心配なら、集団の構成を変化させれば済む話ではないか。たとえば、他の動物園と個体の交換を行うなど、方法はいくらでもあったはずだ。それを無慈悲にも殺した挙句に、ライオンの餌にするとは、あまりにも能がなさすぎる。
それにしたって、キリン一頭分の肉を、この動物園の肉食動物だけで食い尽くすわけにはいかないだろう。動物たちが食えない分は、この動物園の職員たちが、バーベキューにでもして食うのだろうか。(写真はAPから)
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