首相補佐官が靖国問題で米を批判

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安倍首相の腹心である衛藤首相補佐官が、今回の靖国問題で米政府が「失望した」との声明を出したことについて、「むしろ我々のほうが失望だ」と逆批判と言うか、逆切れしているそうだ。

この男の言い分は、自分は首相の靖国訪問に先立って、わざわざ訪米して米政府の関係者を訪問し、「(参拝時には)できれば賛意を表明してほしいが、無理なら反対はしないでほしい」と伝えたにもかかわらず、米政府が安倍首相を批判したのは、日米同盟を尊重していないことのあらわれだということらしい。

言っていることが良くわからないが、要するにこちら側から仁義を切ったのに、それを無視して批判するのはけしからぬ、仁義に反しているということのようだ。

これは、どう見ても子供じみた発想だ。国際政治は、そんな子供じみた考えで動いていくものではない。この男には、そこのところが、どうも理解できていないようだ。この男は、会談の際に、相手側から慎重な対応を求められたともいっているから、米側が安倍首相の靖国参拝に批判的だという認識をもっていたことになる。もしそうであれば、どうしたら同盟国の米側を怒らせないように振る舞うか、について考えるのが首相の腹心の役割だろう。それなのにこの男は一貫して安倍首相に早期の靖国参拝を勧めてきたという。

ここまでくると、子供じみているというより、気ちがいじみているといったほうがよい。

一国の首相ともなれば、幅広い視点から情勢を捉える必要がある。そのためには、自分の周囲に、様々な視座の持ち主を確保していることが望ましい。自分と同じような発想しかできない者ばかりで周囲を固めたら、情報分析も偏ったものになりがちで、したがって判断も偏ったものになるだろう。今回の安倍さんがもし失敗したとするなら(失敗したとしかいいようがないが)、それは似たもの同士のイエスマンばかりで周囲を固めていることの結果だといってもよい。








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