スバルまでの距離を三角測量で確定

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非常に明るいことで知られる散開星団のスバル(ヨーロッパではプレイヤード等)までの距離が、三角測量の方法を使って厳密に測定された。これを実施したのはカリフォルニア大学サンディエゴ校のカール・メリス氏のグループだ。

氏らは、地球の公転に着目。公転軌道の対極線を結んだ線を三角形の底辺に見立て、スバルの位置を頂点として三角測量を行ったという。データさえ正確なら、測量の結果も正確のはずだ。その結果、地球からスバルまでの距離は、443光年であると確定された。いままでは、測定方法が厳密でなかったこともあり、430光年とされたり390光年とされたりしていた。

スバル星団は、一億歳ほどの若い星が集まってできている。銀河の中にあって、地球からもっとも近い星団だ。若くて近いということから、恒星の発生と進化の過程を理解するうえで貴重なデータの供給源だ。

なお、地球が属する太陽系は、46億年前に発生したが、スバルと同じような条件の星団の一員として発生し、その後の進化を経て今日のような姿になったと考えられている。(写真はスバル星団:ナショジオから)





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