復権を狙うサルコジ

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フランスのサルコジ元大統領といえばもはや過去の人かと思っていたら、どうやらそうではなかったようだ。このたび最大野党・民主運動聯合の党首に返り咲き、次期大統領選を伺う勢いだという。

これは、現在のオランド政権があまりにも不人気で、次回の大統領選では惨敗することが予想されているからだという。与党の不人気で野党の党首が漁夫の利を得たケースは、日本の安倍政権などいくつも例があるので、それを参考にしたということらしいが、イタリアでは過去に、ベルルスコーニが何回も挫折と復活を繰り返した例があるので、あるいはそれを参考にしたということかもしれない。

しかし、オランドの不人気がそのままサルコジの浮揚につながるとは言い切れないようだ。というのも、フランスではいま極右の国民戦線が勢力を伸ばし、前回のEU代議員選挙ではフランス選出の第一党になったほどの勢いだ。だから、次回選挙では、オランドに幻滅した人々の票がそのまま国民戦線のルペンに流れる可能性もある。ルペン自身は、次期大統領選で政権を握るつもりで、準備怠りなしだという。もしも彼女がフランス大統領になったら、フランスは甚大な変化をすることになろう。

いずれにしても、復権を狙うサルコジの前途や厳し、といったところだ。






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