愛される東京駅:100周年記念Suica が大人気

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東京駅が、今年開業100周年を迎えたことを記念して、記念Suica を発売すると発表したところ、これが大人気となった。発売当日(12月20日)の朝7時頃には、9000人の人々が行列を作り、東京駅を取り囲んだ。これに驚いた東京駅長は、発売開始時間を前倒しにして対応しようとしたが、あまりの混雑のために駅としての機能が阻害されると判断して、ついに販売を中止する騒ぎになったそうだ。

異常な騒ぎと言うほかはないが、これも、東京駅がいかに人々から愛されているかの、現れだろう。筆者もまた、この行列に並ぶことこそしなかったとはいえ、東京駅への思い入れには人に負けないものがある。毎年5月の連休には、「東京を描く市民の会」の皆さんとともに、東京駅の雄姿を描き続けて来たものだ。

東京駅と言えば、先の大戦で激しい空襲を受け、三階建だったものの三階部分が吹き飛ばされて、長い間、二階建ての建物として親しまれてきた。それが数年前に、竣工当時の三階建の建物に復元され、その雄大な姿を人々の前に現した。人々は、そんな東京駅の歴史に、日本の近・現代史を重ねあわせて、それに特別の思いを寄せているのではないか。






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