大口を開けた野獣?:CG4

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写真(NOAOから)は、とも座の方角にあるガスと塵からなる星雲CG4。1976年に発見されたが、最近その形や構成などが詳しくわかってきた。形については、その細長いさまから「神の手」などと言われ、またその先端部分は、野獣が大口を開けているようにも見える。この大口の部分の直径は1.5光年、全体の長さは8光年と推測されている。

この星雲が赤く輝いて見えるのは、ガスの水素成分が周囲の恒星の光りを反射しているためだ。星雲が細長く伸びているのも、周囲の影響によると思われる。

この星雲の成分は、太陽数個分の質量を持っていると思われる。近いうちに(といっても人間的なスケールははみ出すが)、この星雲の中から新たな星が生まれるかもしれない。

なお、この星雲は天の川銀河の中にあって、地球からの距離は1300光年である。






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