21か条要求から百年

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安倍晋三総理大臣とその取り巻き連中による「歴史修正主義」の動きが、欧米のメディアに疑念を呼び起こしている。この疑念は、さまざまな形で表明されているが、その一つとして、過去の日本の帝国主義的な拡大政策と、今日の安倍晋三総理の歴史認識との関連について考察したものを紹介したい。Centennial lessons for Abe from the '21 Demands'by Jeff Kingston Japan Times  

これは、今年が中国に対する所謂「21か条要求」から百年目にあたることを材料にとって、日本と中国そして東アジア諸国との関係について、歴史的な考察を行ったものだ。

この文章は、簡単に言えば、日本の21か条要求が欧米列強によって大目に見られ、日本が中国を植民地化することに成功していたとしても、それは短期的な成功にとどまり、中長期的には決して成功しなかっただろうという趣旨のことを述べている。その理由は、中国や東アジア諸国でのナショナリズムの高まりを、日本がコントロールするのは難しかったというものだ。

この文章が何故こんなことにこだわるのか。おそらくその理由は、安倍晋三総理を含めた日本の右翼が靖国史観に凝り固まっていることへの批判だと思う。靖国史観は、日本の行った戦争は、欧米の帝国主義からアジアの民衆を開放するための正義の戦争だったとするものだが、本当はそうではなく、日本は欧米に代ってアジアを支配することを目的としていたにすぎない、とこの文章はいいたいわけなのだろう。





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