日本にも対外スパイ組織を:安倍政権の模索

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日本にも対外スパイ組織を整備したいとする動きが安倍政権にあるとする記事をロイターが載せている (Abe administration considering creating MI6-style spy agency 。この記事は、この組織がイギリスのM16をモデルにしているのでは、と推測しているが、まだそんなに具体化はしていない、と断っている。

安倍政権が、こういう方向を打ちだすであろうことは、十分予測されることだ。集団的自衛権の法整備が進めば、その具体化に拍車がかかるだろう。安倍政権は、この問題を推進する言い訳として、先日のISによる日本人殺害事件を取り上げ、これを最大限に利用しようと考えているようだ。

この新しいスパイ組織がどのような形になるか。この記事はイギリスのM16をひとつのモデルとしているが、日本の官僚組織の生態からして、そんなに簡単なものではないだろう。

敗戦以前には、対外スパイ活動を主に担っていたのは、陸海軍だった。各国の大使館に武官を駐在させて情報を集める一方、独自の諜報活動も展開していた。そのような形のものを目指すのか、それとも現在ある国内向け情報機関を核として、その拡大と言うような形で整備するのか、いまのところほとんど定まっていないようだ。

安倍総理が言う普通の国になるためには、CIAやM16並の対外スパイ組織も当然必要ということか。






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