池大雅十便図から「課農便」図。もとになった李漁の漢詩「伊園十便」のうち「課農便」は次のとおりである。
山窗四面總玲瓏 山窗四面總て玲瓏
綠野青疇一望中 綠野青疇一望の中
凴几課農農力盡 几に凴りて農を課せば農力盡く
何曾妨卻讀書工 何ぞ曾て讀書の工を妨卻せん
窓の外は四面とも玲瓏として美しい、綠野青疇が一望で見渡せる、机にもたれながら農作業のことを考えるがそんな力は出てこない、こんな日には読書の営みを妨げるわけにはいかないのだ
山荘の前に田んぼが広がっている。主人は山荘の中で書を読んでいるのだろう。
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