とても勤勉で、ちっちゃな性器のついた黄色い人たち

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今年(2016年)のアカデミー賞授賞式は、歴史上もっとも後味の悪いものになったようだ。露骨な人種差別発言が、誰はばかることなく横行したからだ。主催者はそれをチェックできず、結果として野放しにしたことで、人種差別に一役買う形となった。

今年のアカデミー賞は、黒人たちから事前に批判を浴びていた。ノミネートされたものがすべて白人で、黒人が一人もいないのは、アカデミー賞が人種差別に毒されているからだという批判である。結局黒人が追加的にノミネートされることはなかったが、その埋め合わせのつもりか、受賞式の司会を黒人の喜劇俳優クリス・ロックにやらせた。

クリス・ロックは、持ち前の冗談で、アカデミー賞の白人優位体質をからかったが、どういうわけか、自分自身はアジア系の人間を嘲笑するパフォーマンスをやってのけた。コンテストの得点集計係としてアジア人の子供たちを登場させ、彼らを笑いのタネにしたのである。

これにユダヤ人俳優のサシャ・バロン・コーエンが悪乗りし、これらのアジア人のことを、「とても勤勉で、ちっちゃな性器のついた黄色い人たち hard-working yellow people with tiny dongs 」と表現した。すると、会場でこれを聞いていたアジア系の映画人たちは大いに立腹し、アカデミー賞事務局に厳重に抗議する事態に発展した。こんなわけで今年のアカデミー賞受賞式は、最初から最後までケチのつきどおしだったわけだ。

コーエンが、アジア人の性器の小ささを馬鹿にしているのは、どういうつもりなのか、その根拠を聞いてみたいところだ。コーエンはデカい図体だから、あちらのほうもそれに比例してデカいとは思うが、なにもデカければデカいほどよいというわけでもあるまい。

男性性器の大きさに、民族差があるのは確かなことのようだ。一般的に黒人と白人は大きく、黄色人種は小さいと言われている。日本人にも巨根の持ち主はいくらでもおり、また白人に小さなペニスの持ち主もいるにはいるが、概ね、黄色人種のそれよりは白人のそれの方が大きい。黒人のそれは、平均的には白人よりも大きいらしい。だから、巨根同士の白人と黒人が同盟して、小根の黄色人種を笑いものにすることで、この間に生じた黒白間のわだかまりを解消するつもりだったのかと勘繰られても致し方がないだろう。

しかし改めて強調しておくが、男根は大きければ大きいほどよいということにはならない。これ以上言うと猥褻に陥るので控えるが、男根の大きさを以て人を侮辱することはやめたほうがよかろう。





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