絶滅の危機に瀕するオランウータン

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写真(National geographic)は、オランウータンの子どもたち。無邪気に戯れ合っている姿が、人間の子どもを思わせる。ボルネオで撮影されたものだが、こういう光景もやがて見られなくなるかもしれない。個体数の減少に歯止めがかからず、このままだと遠からず絶滅すると危惧されているからだ。

野生生物基金(World Wildlife Fund)の調査では、ボルネオのオランウータンは54000頭、スマトラのオランウータンは7300頭まで個体数が減ったということだ。減少傾向の背景には、オランウータンの生息環境である森林の消滅がある。

世界的なヤシ油の需要増およびプランテーション農業の普及に伴い、ボルネオとスマトラの森林が伐採され、それに伴って樹上生活者であるオランウータンンの生息環境が脅かされている。その結果、個体数が劇的に減少してきたわけである。

森林の規模をもとに戻すことは非現実的なので、今後は残された森林資源をどのように保存・活用しながらオランウータンの生息環境を整えて行くか、それが問題となるだろう。むつかしいことではあるが、オランウータンは人間にとっては親戚みたいなものだ。親戚のために一汗かくのは、生き物としての最低の礼儀ではないだろうか。





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