トランプとプーチン

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写真(EPAから)は、リトゥアニアの街角に描かれていた落書きだ。アメリカの大統領候補ドナルド・トランプとロシアの大統領プーチンが抱き合ってキスしている。二人の表情からは愛の恍惚が感じられる。この二人は、この絵から見る限り、相思相愛の間柄に見える。

これは落書きの中での話だが、現実世界においても、トランプとプーチンは相思相愛だと思っている人が多い。アメリカ国内にもそうした人はいるし、国外にもいる。とりわけ東欧諸国には、この二人の関係を懸念をもって見ている人が多いのではないか。

その懸念は根拠のないものではない。トランプはプーチンをほめそやすような発言を続けているし、先日はトランプの選挙参謀が。ウクライナの親ロシア政権から多額の金を貰っていたことを追求されて辞任した。そんなこともあって、トランプ陣営がロシア・マフィアと深いつがなりを持っているのではないかという懸念は、アメリカ国内でも強まっている。

だが、こうした落書きがを紹介し、それに乗った形でトランプを攻撃するアメリカメディアもしたたかだ。日本では、こういうことはまず考えられない。それはたとえば、与党贔屓の某新聞が野党女性政治家の下半身の落書き(そんなものがあっての話だが)を一面トップで紹介し、彼女の政治的な無節制をあざ笑うような行為だ。日本ではそういう行為がまかりとおるほど、道徳的な頽廃は(まだ)進んでいない。

なお、この落書きは、アメリカ副大統領バイデンのリトゥアニア訪問を意識して描かれたものだろうという。誰かが自主的に描いたのか、それとも誰かが誰かをそそのかして描かせたのか、そのへんはわからない。





コメント(1)

壺斎様
 おおなんという芸術であろう。世界の醜悪を美しく表現しようとする作者の痛ましい悲痛の叫びを・・・
 世界は醜悪で満ちている、世界は欺瞞で満ちている、醜い権力欲の闘争に満ちている。
 悲しいことです、わかっています。
 2016/8/25 服部

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